社会

米軍発注工事入札で地元業者に初の説明会
(山口県)
国内の公共工事が少なくなる中、アメリカ軍が岩国基地内で行う工事に活路を見出そうと岩国市の地元業者を対象にした参入についての説明会が17日初めて開かれた。この説明会は岩国基地内で行われるアメリカ軍が発注する工事にも地元業者の参入する機会を増やそうと岩国商工会議所が初めて開いたもので70社、90人が出席した。説明会では工事の発注業務を行うアメリカ海軍の担当者が「これから2〜3年で岩国基地はどんどん大きくなり人数も増える」と話し入札に参加する手順や今後の見通しなどを説明した。去年10月から始まっている2011会計年度にアメリカ軍が岩国基地内で発注する工事の予定金額は約30億7000万円で3年前と比べて2.8倍に増えている。このうち地元企業の受注は3割程度だという。登録すれば誰でも入札に参加できるというが入札に関する情報や図面などはすべて英語で小規模業者にとっては言葉の壁があるのが現実だ。業者は「日本の公共工事がだんだん少なくなってきているから何とか仕事の機会が増えるといいが・・」「お国柄が違う。勉強していかないと無理、難しい」などと話していた。米海軍極東施設技術部隊岩国支部長のジェーソン・ゼダ中佐は「多くの業者が多くの工事の入札に参加することが私たちにも業者にも望ましいことだと思う」と話している。主催した岩国商工会議所の長野寿会頭は「近くて遠い基地との距離を縮めしっかりチャンスを活かしてほしい」と話していた。
[ 6/17 20:18 山口放送]