目 次
1 柏まつりバザーを終えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタッフ
鈴木昇
恩田浩幸
中村文秋
川井文孝
2 バザーに参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 横山 歩
3 柏まつりバザー協力者へのお礼
4 柏市障害福祉課とお話し合い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・茂田喜子
5 自立のための宿泊体験を実施しています・・・・・・・・・・・・古賀芳夫
6 知的「障害」者だって地域で親から離れ暮らしたい・・・・・仲井真由美
7 投稿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岸竜太郎
8 車椅子利用者とともに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
白谷隆秀
9 厚生省交渉に参加して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鈴木昇
10 厚生省交渉に参加して 2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・古賀芳夫
11
2000年度自立生活プログラムを実施します。
12 会員になってください
13 バザー売上の寄付
※表紙絵は、K2に通っている川井さんと我孫子養護学校から実習にきている望陀泰介さんに書いてもらいました
柏まつりバザーを終えて
スタッフ
7月29日(土)、7月30日(日)柏駅前で行われた柏祭りに、私たちK2もバザー出店致しました。両日とも猛暑にもかかわらず、市内はもとより隣の市や町からもたくさんの見物客が訪れ、大変な賑わいでした。私たち団体の場所は、チャリティコーナーの真中。近くには、かき氷・ヤキソバ・焼きもろこし・焼き鳥・わたがし等店があり、辺り一面芳ばしい匂いが…。私たちは、食べたい気持ちを押さえながら、自分の持ち場でバザー販売に専念しました。二日間とも多くのボランティアさんがバザーの手伝いをしてくれました。若いボランティアさんは、暑さにも負けず流れる汗を拭き拭き、元気な声を出して販売してくれました。主婦のボランティアさんは、お客さんも同性・同年代の方が多く、親近感があり話に弾み品物を買っていく方が多くいました。小物類を担当した私たち(車椅子当事者)は、声をからしながら販売しました。暑さと人ごみで気分が悪くなった人もいたけれど、一点でも多く売れるよう呼び込みをしました。その効果だと思いますが、たくさんのお客さんが品物を買ってくれました。
こうして今年の柏祭りのバザーは、21万1355円の売上があり、成功裡におわりました。今回成功できたのは、多くの企業や個人の方からの品物の提供や当日販売してくださったボランティアさんの協力のおかげだと思います。
スタッフ一同心より感謝申し上げます。
鈴木 昇
柏祭りは人から聞いていたが、実際今年初めて参加、規模の大きさに驚いた。夜の祭りを見てみたかった。
バザーを通し、私たち障碍者の存在を多くの人に知って頂けた事が良かったと思います。また、バザーの収益で、K2の運営資金不足の解消に少しでも役立てたと思います。
恩田 浩幸
売る時の言い方の問題を感じた。前日と同じ金額で次の日2倍の品物を買えることを強調して言った。半額の金額のほうを強調し、言ったほうがより以上、品物が売れるのではないかと思った。
中村 文秋
今年は、暑かった。私たちは、声をからしながら呼び込みました。その結果、例年よりお客さんがきた。人の多さにまいった。バンドがうるさかった。バンドの時間を短くして欲しいと思った。浴衣のお姉さんや露出の多い服を着ていた人が多く、目のやり場に困った。
川井文孝
ジュースが売れてよかった。
バザーに参加して
横山 歩
今回、僕がバザーに参加してみて思うことは、バザーが云々ということよりもK2がやっていることへの自分の理解不足であると思います。
僕はK2で中村君や鈴木さんの介助をしている関係でバザーのお手伝いを安請け合いしてしまいましたが、実際は自発的なモチベーションがあってのことではありませんでした。
K2にとってのバザーというのは資金不足を補うという目的があります。ですから僕はお手伝いするときにもっと売上向上に貢献できるように動くべきであったと思います。というよりはむしろ事前にもっと効果的なやり方を考えてそれを実際に実行するべきだったと思います。そうすれば後悔なく燃焼できたとおもいます。
要するに僕自身の問題なので、ほかに参加した皆さんがどう感じたかは余り問題ではなく、僕自身納得がいったかどうかというところもあるわけです。
K2が直面している問題、例えば資金不足について考えたとき、行政との関わりは抜き差しならないはずです。だから僕は一介助者といえども、その辺(というきわめて曖昧な表現しかできませんが)をもっと知識として理解しなければいけないとおもいました。でなければやっていることに対して意義を見出せず、一つ一つの行動が鈍くなり、真の目標からは遠ざかっていくからです。僕の言う真の目標とはここでは身体障害者の要求が政治に反映されるということです。
無論、バザーが政治と直接関連しているわけではないのですが、色々と遡ればそこに原因があるのではないかと思えました。それが今回気付かされたことです。
柏まつりバザー協力者へのお礼
スタッフ
柏まつりK2のバザーにつきましては、以下の団体と個人様より物販品の提供をしていただきました。貴重な収益をあげることができました。ここに、K2の事業に協力していただきました皆さんに感謝いたしますとともに、お礼申し上げます。ありがとうございました。
団体
朝日新聞増尾店 イエローハット南柏店、 石丸電気柏ビッグワン,いなげや柏南増尾店、柏製氷冷蔵株式会社、
酒市場、 C−YOU柏店、 島忠南柏店、 生鮮市場TOP増尾店、Dマインマート、西川産業、ハローマート南増尾店、ベルクス柏つくしが丘店・豊四季店、ホームセンタートップ南柏店、マツモトキヨシ、マルエツ野々下店、ヨークマート新柏店、読売新聞光が丘サービスセンター、リカーショップ・アミ、リカーランド南柏店、ライフ豊四季店
個人
小石川、神近、小田切、藤井、竹永、松村、三木、前川、川端、多田、内藤、栂野(とがの)、原田、丹羽、宝田、戸田、磯貝、浅見
柏市障害福祉課との話し合い
茂田喜子
さる8月31日自立生活センターK2と柏市障害福祉課との話し合いが行われた。5月に要望書を提出し、再三交渉の場の設定を要求してきた。が、「要望書だけでお宅の趣旨は分かっております」とか、「市会やノーマライゼーションかしわプランの見直し作業で忙しい」等々いろいろあったがやっとこさ実現した。
出席者は市側は部長、次長、課長以下担当者3名。K2はスタッフやら支援会員もまじえて23名。今年の要望事項は前号に載せているように以下の4点である。
1、市町村障害者生活支援事業の委託
2、介助時間数の拡充
3、知的障碍者に対するガイドヘルパー制度の創設
4、小規模作業所の助成要件の緩和
少ない交渉時間を有効に使いたく、比較的簡単な4番の作業所の問題から出発したが、最初から話にならない回答で、時間を取ってしまい2・3の項目について話し合いが出来なかった。
小規模作業所の助成基準については、国の障碍者のディサービス設置基準や、小規模作業所に補助金を出す基準は5人よりとなっており、ノーマライゼーションかしわプランでも要件の緩和をうたっている。ところが市の回答は助成要件は「従来と変わらず10人程度おおむね8人。法人とか市町村がやっているところは小さい規模でよいが、民間がやる所は規模の大きいところしか補助金は出せない。」
民間で障碍者のニーズに答えて、関係者がやむにやまれずやっているところがたくさんある。市民が必要に迫られてやりだした所が規模が大きく経営が安定し色々な設備があるわけはない。就労が困難な障碍者が、技術を身につけたり日中を過ごす場として小規模作業所は身近にあるところ、自分の気質や障碍の状態、程度に合ったところが数多くあることが必要である。我孫子市では3人から立ち上がり資金として出している。柏市は30万都市としては小規模作業所が圧倒的に少ない。この問題についてはこれからも継続的に交渉していくということで時間がないので終わった。ついで市町村障害者生活支援事業の委託については「ノーマライゼーションかしわプランの見直しにも書いてあるように民間の関係団体も含めて検討委員会を作り検討する。」と言う回答である。
1998年度より自立生活センターへ300万円の助成が出る様になった。おかげで職員を雇うことが出来て活動が広がり、介助人派遣サービスや移送サービスも展開し、この2年間で新たに5人の障碍者が自立し地域で生活を始めた。そのくわしい活動内容は障害福祉課へ報告書を提出ずみである。
しかしながら300万円ではきめ細かい活動は思うように出来ず、バザーや寄付金集めに奔走しているが、K2の職員の給与は生活保護者以下である。また事務所も車椅子使用者が増えたため、狭くなり和室の自立体験室を取り壊し事務スペースとせざるを得なくなった。
平成8年に在宅障碍者の自立と社会参加のため、市町村障害者生活支援事業の実施要項が出さた。その事業内容は別紙資料にも書いているように障碍者の自立と社会参加を活動目的としているK2の事業内容と重なるところが多い。
そこでK2は4年前から、活動内容の細部の検討も含めて委託を求めてきた。今回も民間の関係団体を含めてというが今柏市で支援事業と同じ内容の事業をやっているところがあるのか。支援事業の内容をやっているのがK2だけだとすれば、今委託が出来ないと市が考えている点はどういうところでどうすれば市として委託できるのかとか、細部の事務レベルでの打ち合わせをすること。
また市としては実施主体は市である。市が社会福祉法人などに委託できる事業である。と施設や法人にこだわっているようであるが、厚生省では法人にこだわらない、実際に事業が出来るかどうかであるといっている。すでに全国で115箇所事業を開始しているうち20箇所が自立生活センター系である。近くでは船橋自立生活センターが受託している。船橋を視察してきて欲しい。
障碍当事者が口々に自立して地域で生活したかったこと、その時K2の自立生活プログラムや自立生活歴のある障碍者の話を聞いたりその生活を見たりして自分もできると自信を深めたこと、家さがしや保証人になってくれたり具体的に相談援助にのってくれたのはK2であったこと、K2がなくては生活していけないことを訴え事業の委託を要求した。
また、国の補助事業は積極的にすると市長はいつも言っている。福祉の面でも国の補助事業を積極的にやって欲しいと訴えた。
確認できたこと
1 支援事業と一致する内容の事業を行っているのはいま柏市ではK2だけである。
2 自立生活センターで委託を受けてやっているところ近くの船橋に視察に行くこと。
3 13年度実施に向けて事務的な摺り合わせをする。
感想 ノーマライゼーションは世界の趨勢で逆らえないからノーマライゼーションプランは作った。中身は立派で反論の余地はないからそのまま通した。しかし、けれどそれは建て前。実際に出来ることは従来通りのこと。市として安心して税金を使って助成できるのは、実際に事業をやっているところより、立派な施設があるところ。でないと、県や国に対して恥ずかしくって書類は出せない。というところが本音じゃないのかな?
ついで介助の時間数について
重度障害者介助人派遣事業最大5時間、ヘルパー派遣時間週10時間では重度障碍者は生活できない。今やっとやりくりして昼間はK2の事務所に来てそこで介助を受けているから過ごせている。休みが続いたり調子が悪くて家で寝ていたいときでも介助料が保障されていないと出てこざるを得ないので大変である。もっと介助の時間数を増やして欲しい。と同時に我々の生活の様子、介助の大変さを実際に知って欲しい。
交渉という場でなくても障碍者の生の声を聞く機会をもっと持って欲しい。ということを言いっぱなしで時間が来て交渉は終わった。知的障碍者に対するガイドヘルパーについても実態をじくっり話したかったのだが次の機会を強く要求していきたい。
自立のための宿泊体験を実施しています
文章責任 古賀芳夫
障碍者の自立生活と社会参加を支援していくため、自立生活センターK2では、自立生活をはじめたいと考えている障害者のために、宿泊体験を実施しています。
9月4日から5日にかけて、現在、四街道市で暮らされている伊藤宏樹さんが自立生活センターK2の会員である恩田浩幸さんのアパートでの一泊二日の宿泊体験を行います。
伊藤さんは、神奈川県川崎市で生まれたそうです。しかし、小学校3年生のころから四街道市にある養護学校に入学され、また筋ジストロフィーのために下志津病院へも入院され、その後ずーっと千葉県で暮らしてきたそうです。高等部卒業後は、病院での生活だということです。
その病院には入院している障碍者も多くいて、その中には自立生活を開始する人たちもいたそうです。伊藤さんは、間じかでにいた先輩の自立生活の開始を見、またいろいろと話を聞くうちに、自分も自立生活を始めたいと考えるようになったそうです。
その先輩は、東京都の八王子市で自立生活を開始されたので、これまで八王子のほうには何度が訪問して自立生活のための学習も深めてきたそうです。
今回、K2と連絡をとり宿泊体験をしようと考えたのは、もう自立生活をする気持ちが固まってきたことと、K2との関係で自立生活を開始するように考えたからだそうです。なぜK2との関係で自立生活をしようとかんがえたかというと、伊藤さんの支援をしている人の中にK2のことを知っている人がいてK2を紹介されたからだそうです。
伊藤さんに、なんで自立生活をはじめようと考えたのかを質問してみました。答えは「もっと自由な生き方をしてみたいから」というものでした。施設にはいろいろと条件は整っているようですが、障碍者本人の意思の自由を保障するものは「自立生活」の方向だと考えられたようです。病院暮らしも10年をすぎ、いろいろ考えた末に決断されたと感じられました。
K2では、伊藤さんの自立生活が保障できるように全力をあげて協力していくつもりです。障碍者の自立と社会参加を支援していこうと考えている多くのかたがたの協力もお願いいたします。
なお、実際の宿泊体験については、次号で本人のインタビューとして報告したいと思います。請う!ご期待!(9月4日記)
知的「障害」者だって地域で親から離れ生活したい
仲井真由美
今年の7月30日に秀和は17才になりました。知的「障害」を持ち言葉を使わず、字も書きません。誰かの助けがなければ生活することが出来ません。私は「障害」があっても地域のなかで、分けられる事無く普通に暮らす生き方を望みました。当然、地域の普通学級で小学校、中学校を過ごしてきました。高校生活もみんなと同じようにして欲しいと願い、受験もしました。しかし、点数の取れないことが「傷害」である秀和は、当然のように落とされました。今、秀和は高校生になるために『自立生活センターK2』で浪人生活2年目を過ごしています。学校という社会から、地域の社会へと生活の場が変わっていく中で、知的「障害」の人への行政サービスがほとんどなく、親まかせで親が倒れたときに行くところは、施設しかない状態だということに、ある程度は分かっていたのですが、がっかりしました。
「障害」者の完全社会参加なんて夢のような話しで、親以外の人と出かけることもままならないのです。買い物をしたり、映画を観たり、食事を楽しんだり当たり前の生活が保障されていないのです。17才の男の子が40才、50才、の親に連れられてプールに行っている姿を想像してください。それは、もっと老いていく親と、成人になった子どもとがいつも一緒にいることです。
ホームヘルパーやガイドヘルパーという制度がありますが、現在、知的「障害」の人には使うことが出来ません。大阪や兵庫県の尼崎市、埼玉県、横浜市など当事者や親が声をあげ交渉した地域でこの制度が使えるようになっていることを知りました。柏市でも使えるようにして欲しいと思います。
障害者基本法第3条に、「すべての障害者は、個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい処遇を保障される権利を有するものとする」「すべての障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会をあたえられるものとする」という基本理念があります。「障害」があっても地域で当たり前に暮らすためには、基本理念に従って介助制度も変わっていくべきだと思います。いつか秀和も親から離れて自立する時が来ることを願っている私ですが、ホームヘルパーとガイドヘルパーは必要不可欠だと思います。先日の8月31日の福祉課と『自立生活センターK2』の交渉の時には時間がなくてその話しに触れられませんでしたが、秀和の自立生活を目指して交渉を続けていきたいと思いました。
投 稿
岸 竜太郎
今の日本人の大人は、バカばっかだと思う。だってはっきりいうと、今の一年間で、子供の殺人が、多い。それは、俺もふくめて大人がしっかりとしないから子供の殺人が、多いと思う。
バスジャック、自分の親を殺す、同じクラスでもケンカ。色々ある。俺は、はっきりと言いたい。大人がしっかりとしないから子供の殺人が、ヘいきになっている。この先どうなるか。この先いったい未来があるのかないのかは、今ここにいる全国の日本の大人にかかっている。
多分このまま行くと、10年20年60年さらに100年後には、皆じしい、ババアになったら、この日本いえ全国が、危ない。多分他の国が、全国の日本を、のっとる。多分ここにいる全国の日本人は、いなくなる。100%そうなるであろう。 そのために今ここにいる全国の日本の大人が、がんばって未来を作って行かないといけない。
次に俺が言いたいのは、来年は2001年ということは、21世紀のスタートだけど、今いる普通の人と僕ら障害者の問題は続く。はっきりというと、僕ら障害者は一人では生きて行けないから、いろんな人と一緒になって生きていきたい。だから、市役所や普通の人たちは、はっきりというと僕ら障害者の気持ちになって、二四時間、一週間、一ヶ月、一緒に過ごしてほしい。僕ら障害者の身になってどれほどたいへんか、やってほしい。介助時間、乗り物の大変さ、エスカレーターよりエレベーター、コンサートの時の障害者席の見にくさ。やってみないならもんくいうな。やってからもんく言ってくれ。
このあと、生れて来る赤ちゃんももしかして、僕らと同じ障害者になって来る人たちがいるから、だから、今こうやって自分の言いたいことを言いたい。
車椅子利用者と共に
スタッフ 白谷 隆秀
今までに、何人かの車椅子利用者の方に介助者として接しました。一緒に電車を利用したり、施設を利用したり等、様々な経験をしました。その際に感じたこと、思ったことを何回かに分けて話したいと思います。
今回は、駅を利用する時に起きる様々な問題について話したいと思います。南柏を例にし、話をしたいと思います。南柏駅の改札口は上にあります。改札口からホームまではエスカレーターがついているのですが、道路から改札口まではエスカレーターやエレベーターはついていません。階段を使わなければなりません。階段を使って上るには、二つの方法があります。一つは、階段昇降機を使い改札口まで上ります。駅員さん一人居れば改札口までいけますが、車椅子によっては利用できません。また、駅員さんを呼びに言ってから階段昇降機にのり、改札口まで行くのに時間がかかります。もう一つは、車椅子を人の力で持ち上げて、改札口まで上ります。手動車椅子で4人、電動車椅子で6人必要です。ただ、時間はかからないのですが、人の力で持ち上げているので、足を踏み外し落ちる危険性があります。どちらも良い方法だと思いません。次は、改札口からホームです。この場合は、エスカレーターを利用出来ます。階段昇降機と比較すると時間がかかりません。また、人の力で持ち上げる方法よりも安全です。利用に関しては、駅員さんが車椅子専用(エスカレーターが、車椅子を載せるスペースに来ると一時停止します。)にして、ホームまで降ろしてくれます。階段昇降機や人の力で行う方法に比べると良いのですが、利用する度に駅員さんを呼びに行かないと行けません。また、目立ちすぎて人の視線が気になり利用しづらいです。このことは、他の二つも同様です。こちらも良い方法だと思いません。今の時点で私の知る限りでは、エレベーターが最も利用しやすいと思います。しかし、ほとんどの駅は、設置されていません。
少しでも早く、車椅子の方・乳母車の方等、階段を利用しづらい方(私たちもいつ、事故や病気で利用しづらくなるか分りません。)が利用しやすくなるよう、私なりに働きかけたいと思います。
厚生省交渉に参加して
スタッフ 鈴木 昇
全国公的介護保障要求者組合(地域で生活している最重度者の障碍者団体で、厚生省とは定期的に話し合いをしている)による厚生省交渉が9月14 日に行なわれました。この交渉のために、都内をはじめ遠くは北海道、沖縄、九州の各地から障碍者(中には特殊の車椅子に寝たままの女性、腹ばいの男性もいた)とその介助者,支援者が上京。私もこの交渉には一度出て見たいと思っていたのでK2の仲間と一緒に参加しました。交渉は1時から5時ということで始まりました。
まず司会者の挨拶があり、そのあとすぐに生活保護の他人介護加算特別基準を受けて生活しているAさんが発言。「今年度は基準額が据え置きになったが、この先どうなっていくのか、とても不安です。額のアップをお願いします。」と不自由な言葉で訴えられました。また,厚生省は今、介助者の資格化を強力に進めようとしていますが、私達は、この事について強く反対しました。
厚生省の担当者は、介助者に資格を取らせることについて、資格があれば介助者が履歴書に書くことができ、就職の際、有利ではないかとも回答され、このことについても、障碍者の家事や介助に関する知識や技術は障害者自身が、個別のものを介助者に伝え育てていくものです、と反対しました。
資格化が進み「有資格者」しか使えなくなれば、私達障碍者、特に重度の障碍者は毎日の生活がしにくくなることは必至です。(続く)
厚生省交渉に参加して 2
古賀芳夫
障碍者自身の厚生省交渉に、私は初めて参加しました。一緒に参加した人達の時間の都合もあって最後の最後まで参加することはできませんできませんでしたが、それでも予定の時間をこえて午後6時までは参加しました。
ヘルパーの資格の問題、自薦登録ヘルパーの問題等が私が参加していたときには話されたと思いますが、全国の参加者が口をそろえて説明していたように、一人一人の障碍者自身にあったヘルパーの養成や介助の内容が「創造」されなければならないと思います。
それに対して、厚生省側が回答していた中身は、法律の条文と省内での規定の解釈による回答であったと思われ、目の前にいる障碍当事者から施策の課題を見出すという雰囲気を感じきれませんでした.
厚生省は障碍者問題を当事者の立場から考えているのではなく、経済や政治の今の状況(介護保険導入等)からしか考えておらず、人間としての尊厳や生活の保障というものではないところで考えていると感じました。もっともっと交渉する必要があると感じますし、私達は、国・都道府県・市町村等の行政の動きや言葉の内容をきちんと見ぬいて、人権感覚にあふれた障碍者施策を提起して行く必要があると思いました。
2000年度自立生活プログラムを実施します
障碍者で自立生活を開始したいと考えている皆さん及び皆さんのお近くで障碍者自立生活プログラムのことを知りたいと思っておられるかたがたににお知らせします。
来る11月1日から計4回にわたって障碍者自立生活プログラムを実施します。参加ご希望の方は、自立生活センターK2までご連絡ください。
日時 | 内容 | 場所 | 担当者 | |
1 | 11月1日(水) 13:00-16:00 |
自己紹介・自立体験報告 | 柏市富里近隣センター | 中村 |
2 | 11月9日(木) 13:00-16:00 |
障碍者が街で生きる意義 | 柏市中央公民館 | 岸・恩田・鈴木 |
3 | 11月15日(水) 13:00-16:0 |
いろいろな制度1 生活保護について |
柏市富里近隣センター | 茂田 |
4 | 11月24日(木) 13:00-16:00 |
いろいろな制度2 介助制度・介護保険 |
柏市中央公民館 | 茂田 |
会員になってくださった方、継続してくださった方
(9月20日まで)
新規(★)または更新(正会員=正、支援会員=支、利用会員=利、介助会員=介)
(介)塩原恵美子、小宮明史、★樋口陽介、★新澤理香、(支)本池奈美枝、(正)★高橋信雄、
(利)立松ショウイチ、植田光晴、広川徳子
寄付をいただいた方
白谷隆秀、茂田一義、馬越、染谷千恵子、郊外土地、鈴木昇、福井進、滝武三二、仲井真由美、
田村忠男、五十嵐与四郎、小宮
キチ
ヤクルト南柏センターさんよりバザー売上金を
いただきました!!!
私たち、鈴木・仲村・白谷は、「フリーマーケットのお知らせ」チラシの中の「収益は社会福祉事業へ寄付させていただきます」
という文章を読み、8月1日にヤクルト南柏センターにお伺いしました。K2の活動を紹介し、地域の人たちとの交流を深めたい旨
お話したところ、8月7日に私たち団体にヤクルトセンターの方がお見えになり、7,293円寄付してくださいました。
スタッフ一同心より感謝申し上げます。
バザー品の提供
村上彰夫、桑原祥子
会員になって支援してください
自立生活センターK2は障碍者が中心になって地域に住む障碍のある方々に各種のサービス(介助サービス・移送サービス・生活相談事業・情報提供事業)を提供し、障碍者の自立と社会参加を、どんな重度な障碍者でも町の中で普通に生きていけるよういろいろな活動を行っています。
経費は柏市からの助成金や会費・各種事業収益などです。しかし活動が拡大するに従がい、事務所の狭さ・スタッフ不足・慢性的な資金不足などなどに悩まされております。私どもの趣旨をお汲み取りくださり、会員になって支援してくださいますよう
お願い申しあげます
正会員 年間 一人 5000円
介助会員 年間 一人 3000円
支援会員 年間 一人 5000円
団体会員 年間 一団体 10000円
〔郵便振替口座番号 00120−1−53022 自立生活センターK2〕