2011年4月20日 21時39分 更新:4月20日 21時55分
東日本大震災で地盤沈下した宮城県内の海岸部では、大潮やその前後の満潮時に冠水する被害が続いている。津波で防波堤が損壊した地域もあり、仙台管区気象台は高潮注意報を発令して警戒を呼びかけている。
宮城県石巻市の20日の満潮は午後5時56分。同市宇田川町の県立水産高校周辺の住宅地では満潮の3時間前には冠水し、一時は大人のひざの高さまで水かさが増え、一帯は水浸しになった。
近くの男性(69)は「震災で地盤が70センチほど沈下したのではないか。一度海水につかってしまうと、畳は臭くなって何度洗ってもだめ。手のほどこしようがない」と肩を落とした。【尾籠章裕】