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【社会】

浜岡原発で細管43本が損傷 再循環配管から水噴出

2011年6月17日 22時01分

 浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で先月発生した海水漏れトラブルで、中部電力は17日、タービンを回した蒸気を冷やして水に戻す「復水器」内で、冷却用海水を流す細管(直径約3センチ)43本が損傷、2本が変形していたと発表した。

 中部電によると、復水器には約2万1千本の細管がある。損傷した細管から約90センチ離れた位置に再循環配管の金属製ふたがあり、ふた近くの溶接部分が破断、外れていた。さらに溶接部分の周辺に、小さな傷があるのが確認された。

 中部電は配管の溶接の際に、誤ってできた傷が金属疲労から破断、この部分から噴き出した水と蒸気が細管を損傷したとみて、詳しい原因を調べている。

 トラブルは先月14日夕、政府の要請を受けた原子炉の停止後に発生。海水約400トンが復水器内に流入し、原子炉に約5トンが流れ込んだとみられる。当時、再循環配管には1時間当たり約530トンの水が流れていた。

 中部電は近く、再発防止策をまとめ、本年度中に海水の除去作業を終えるとしている。

(共同)
 

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