最近、今彼と争っているのは
月に何回逢えるかってこと。

まさみの希望は月に3回のお泊り。
しかも、朝帰るんじゃなくて、午後帰りの
びっちり20時間滞在のお泊り3回

でも、彼はそれだと、月のお休みの
半分以上になると、反論するの。

だって、恋なんて熱いうちが食べごろ
なんだから、いやになったり、自由な
時間が欲しくなったら、別れればいいじゃない。

そう、洗脳する。笑

彼はちょっと長めのスタンスでまさみとの
ことを考えているらしいけど
まさみは年上なんだもん。
もう時間がないの。

ゆっくり遊んでいるわけにはね。

じゃあ、別れるなんていわれては
身もふたもないわけで

でも、考えてみると、彼にとって
まさみは悪い条件じゃないと思うの

遊びや泊まりに来たって、彼には
なんの負担もかけてないし

おいしいい料理とお酒も用意して
着替えも揃っていて、ふたりで
近所のスパに行っても、彼に金銭的
な負担はかけてないの。

最初はひもじゃないんだからって
言っていたけど、それでも、
1時間半もかけて来てくれるし
時間を作ってくれるからで

男をお金でつなぎとめるほど
もってなどいない。

でも、ひとりでは広すぎるところに
住み、それなりな暮らしをしてるから
彼にとって、悪い条件じゃないのも
確か。

でもね、彼の希望の月2回とかで
納得してしまうと、まさみだって
空いた時間とか寂しいし、つまらない

しかも、電話一本で遊びに来る年下男が
ふたりもいるんだし。

もちろん、会ってはいなけど

寂しいと、やっぱり今彼ひとりに
逢いたい、逢いたいというのは
酷なのかな?って思ったりするの。

ところが浮気はだめって言うし。

ばれないようになら、なんていうけど
突然来る彼に、どうやってばれないように
やるのか教えて欲しいよね。

それに、まさみは好きな人がいたら
二股はかけないの。
好きな人がいなくて、どうでもいい時は
何股でも平気でかけるけどね。

5股くらい、平気なんだもん。

でもね、今彼のことは本気で好きだから
他の男と遊ぶ気はさらさらないの

でも、会えないと寂しいわけで

今彼は浮気しないと思う。
だって、浮気するということは
その子がいいというわけで

そうしたら、すぐに彼はまさみを
切ると思うもの、浮気なんかしないよ。
本気しかね。

そこで、まさみは彼に言った

ちょっといいなと思っても、女は総合力
だよ、いいなと思っても、若ければ
お金は全部、出してあげなきゃならないし
かわいければ、お金だけじゃなくて
離婚して結婚だって望まれちゃうよ


自分の趣味が大事な彼にとっては
そうまでして、ずっとつきあいたい女など
たぶんできない。
離婚だって、絶対に今はしないと思うし

まさみがちょうどいいんだよってね。

まさみと別れて次に行っても、絶対に
後悔するからね。同じようなのがいない
ことくらい、わかっていなくちゃだめだよ

元彼だって、その前の彼だって
みんなまさみとよりを戻したがっていた
でしょ?それがいい証拠でしょ?

別れるなら、次は総合力のランクは
下がると思って、覚悟してまさみと
別れるんだねって。脅したよ。

あと、一度別れたら、二度と戻らないからね
一度別れた男とよりなど絶対に戻さない

裏切り者は抹殺だもの、心からね

そこまで言ってあるので、別れるなら
ちゃんと別れるでしょうし、ふらふらと
浮気もしないでしょうしね。

えっ?そんな怖いことするなって?

だって、別れるならいいよ、仕方ないから

でもさーー、みんなあとでなんだかんだ
言ってくるけど、もう一度別れたら
迷惑なんだもん。

登場人物にはいないけど、一番長く
付き合った人がいたの。
あまりにも長くて言えないけれど。

でも、その人は知り合いの関係だから
年に数回は顔をあわせることに

でも、最初に久しぶりに会ったときは
向こうはまたもとに戻れるのだと
思って、手を握ってきたけど
気持ち悪くて、振り払ったよ。

さわんないでよーーってほど
頭に来たの。

あんなに付き合った仲じゃないか?
って彼は思ったらしいけど
まさみは冗談じゃないの。

そんなことが本当だったのかさえ
わからなくなるほど、今は彼が嫌い。
むしろ、なれなれしくされると
気持ち悪くて、大きらいと思う。

へんな別れ方したわけじゃないのよ
ただ、まさみはもうやめようとおもって
アドレス変えただけ。

どうしても連絡とりたければどうにでも
なったのに、彼はしなかった
それはお互いの合意なんだもの。

それから数年たって、会って
その時、もう他人をみる気持ちだった。

この男と数年前までは付き合って
いたなんて、考えられないほどにね。
彼が礼儀正しく、よそよそしければ
まだよかったんだけど、

いきなりふたりきりになったら
抱きついてきたから、その時
ぞっとした。最低だと思った。

それに年をとっていたし
そもそも、もう年上には興味もないし

なのに、また、付き合おうなんて
言われて、悪寒がしたよ。

その時は今彼とまだ知り合ってなくて
高級外車を乗り回しているような
男たちと適当に遊んでいたんだけど
好きな人がいなくてもいやだったよ。

今は今彼がいて、本当は幸せなの
大好きと思える人がいるんだもの。

でも、だから怖いっていうのもあるの
幸せと不安は背中合わせなんだね

逢いたいけど逢えない
でも、浮気なんてできないよ

だって、今彼が大好きなんだもん。