レイザーラモンHGさんが「赤ちゃんを産むということの大変さが少しでもわかれば、
一緒に育児を頑張ろうと思える」と、立会い出産のよさについて語ってくださいましたが、
その体験は実生活ではどんなふうに生かされていますか?
H:そうですねー、今年の7月に3才になる長男の送り迎えもしますし、ゴミ出しとか、洗い物とか、ちょっとした片づけとか―― 手伝える家事はソコソコやってますね。
会社員さんと違って芸人の仕事って、昼間空いてたいりするんでね。
杏:家事の8割、9割は主人がやってくれてるかも(笑)。私の場合、1人目のときも2人目のときもつわりが人よりもひどい体質で……。妊娠判明時から2〜3カ月は続きましたね。さらにその間にインフルエンザにかかってしまったり、ノロウィルスにもかかったり。
ホントに大変だったよね?
H:夜中に救急病院に運んだこともありましたね。2人目も立会い出産で臨みますが、妊婦さんの大変さもこうしてずっとそばで見てきてるんでね。立ち会って見守りたいという思いですね。ま、僕が立ち会ったところで、出産のつらさとか痛さは変わらないと 思いますけど(笑)。
杏:彼が何も手伝ってくれない人だったら、ここまでハッピーに妊婦生活を送ってはこられなかったですね。そういう意味でも、立会い出産ってすごく大きな選択だったと思います。
こうしてお話ししていると、お2人の仲よしムードがたっぷり
漂ってくるのですが、夫婦円満の秘訣は、ズバリなぁに?
H:仲よしそうに見えますかね(笑)。そうですかー。いや、ケンカもようしますよ。ほんと小ゲンカですけどね。今日も朝してきましたから。
杏:そうなんですよ。またカギを閉めてなかったんだよね?
H:玄関の内カギのことなんですけどね。子どもを送って家に帰ってから、すぐに出かけるってときあるでしょ?そんならいちいち閉めんでも ええかなって思ってたんですけど、出かけるときに「なんでカギが開いてるの?」って怒られて。ほんなね、「午前中に入ってくるドロボーなんていてへんぞ」って言うたんですけどね(笑)。ちゃんと閉めないと危ないってことでケンカになって――ま、2〜3分して終わりますけど。
杏:こういう小ゲンカの理由の大半が、カギのかけ忘れで(笑)。いや、なんか怖いんですよ、私は。何回言っても閉めなくて。部屋中のあちこ ち全部空いてることもあるんですよ!
H:いやね、両手に荷物持って帰ってきてね、まず置きに入ったらちょっと忘れてしまうとかなんですよ。あと、息子が「抱っこ〜」言うたら抱っこしてやるんで、そいで忘れるとか――。
杏:いやいや、たった数秒のことなんだから、カギ閉めてから抱っこしてあげればいいじゃないですか〜。ね?
H:……まぁ、そうなんですけどね(笑)。
杏:トイレを流し忘れたりもしますね(笑)。
H:そうそう。そうやって怒らせてばっかりなんですけど。って、なんかおれだけ 悪いことになってるけど……杏ちゃんもあるでしょ?
杏:(笑)つわりでつらいときとかに、服を脱ぎっぱなしにしちゃったりとか、化粧品とか床に置いたままにして怒られたりしてます。
H:ま、こんなね、小ゲンカをしてるので大きなケンカはないですね。でも、ケンカしてると息子が「ママ〜、もう怒らないであげて」とか言いにきますね(笑)。 僕が怒られてることが多いんで。
杏:パパっ子なんです!
お2人目は女の子だそうですね! 女の子のパパになる気持は?
ファッションに敏感なママとしても楽しみですね!
H:男の子の場合は自分とカブるとこがあるなーと思うんですよ。戦隊ものとか、ゲームとか、僕が見ても面白いし、共感できたりするんですけどね。女の子かぁと思うと、ちょっと緊張しますね(笑)。未知のことなんでね、自我が出てきてから大変そうだなって(笑)。幸い、まわりの先輩芸人の方々にも女の子のパパ多いので、アドバイスいただきたいと思ってます。
杏:女の子だとかわいいものが多いので、やっぱり洋服選ぶのは楽しいですよね。今からけっこうあちこち見てますね(笑)。私は“おそろい”が好きなんで、この子が生まれたらいろいろ考えようかなと――。“おそろい”っていっても、 スカートの模様と胸元のワンポイントがおそろいとか、そういうさりげないペアルックがしたい ですね。
ぜんぶ同じとかじゃなくて。でもね、今も長男とおそろいルックするんですけど、パパはやきもち焼くんですよね(笑)。
H:そうそう。ママとおそろいはあっても、“パパとおそろい”ってないじゃないですか。 娘とペアルックしたいですね〜(笑)。
杏:でもね、一回ペアルックでケンカしたことあるんですよ。ね? 結婚前のことなんですけど、鮮やかなオレンジ色にピンクのワンポイントのあるTシャツを見つけて――レディスとメンズがあったんですよ。
で、『これは絶対に着たい!』と思って、彼にプレゼントしたんです。
でも、そのときは私とおそろいだって言ってなかったんですよね。
で、ある日、ラフォーレ原宿の前で待ち合わせしているときにそれを着て出かけていったら、彼もそれ着てて(笑)。同じTシャツ着た2人になっちゃって、私を見るなり、彼は走って違うTシャツ買いに行っちゃったんですよ。
H:(笑)だってね、ガッチリ同じって……なんか困るじゃないですか。色違いでもなしに。サイズだけですよ、違うの。いいんですけどね。
おしゃれが大好きな杏奈さん。
ご自身でも洋服ブランドをプロデュースしているそうですね! どんなブランドか教えてください。
杏:『still ann...(スティルアン)』。コラボプロデュースという感じでやらせていただいてます。難しいルールにしばられない、着ていて楽しい気分になれるMIXスタイルというか。
着やすいスタイルが多いので、子育てや家事に忙しいママたちにも着てほしいという思いでプロデュースしています。
ブログでは、毎日のごはんも公開されていて多くの方が注目している様子。
レパートリーもとっても豊富ですが、もともと料理は得意な方だった?
H:結婚当初はね〜、正直……アレ?って感じだったんですよ(笑)。作るのは好きだったみたいなので、マメに作ってはくれましたけどね。たとえばグラタンやったら、しっとり感ゼロのパッサパサやったりで(笑)、お世辞にも上手とはいえませんでしたね。でも、僕がお仕事でご一緒した浜内千波先生の教室に何度か通ううちに、ちょっとずつ得意になっていったんですね。先生にも「センスあるわよ〜」て言われたようで(笑)。一度習ったレシピを、ほかの料理に応用するって難しいでしょ? それが、回数を重ねるうちにみるみる上達していって。でね、僕はそれに慣れてしまっていたんですけども、ある日のロケで、共演者の方々に彼女が料理を振る舞うという機会があって――大絶賛をいただいたんですよ。カメラ回ってないとこでも「ホントにおいしい」ってほめていただいて。「えーなー、HGは〜」て(笑)。
杏:すごくうれしかったです。また一生懸命作ろう!って思いますし。3度の食事を作るってなかなか大変ですけど、まだ小さい子どもを連れて外食できないですからね。メニューは、だいたい冷蔵庫にあるものを使いますけど、たまに何が食べたいか聞いたりもしますよ。ね?
H:そうですね。あと、肉はなるべく鶏肉にするとか、野菜をたっぷり使ってくれるとか、体のことも気遣ってくれるんで助かります。食べやすくしてくれているんで、子どもも好き嫌いなくよく食べますし。うちの奥さんは料理上手なんだなと、再認識してますね。ほんと、幸せです。
パパも太鼓判を押す、住谷家のごはん。
杏奈さんが同じニンプさんにもおすすめできるお得意料理を教えてください!
撮影/石井幸久 スタイリング/平尾まさえ ヘアメイク/荒木由希子 取材・文/根本ゆみ