羽賀研二、渡辺二郎被告に逆転有罪

逆転有罪の判決を受け、大阪高裁を出る羽賀研二被告

　未公開株売買をめぐり詐欺と恐喝未遂罪に問われたタレント羽賀研二（本名・当真美喜男）被告（４９）と恐喝未遂の共犯とされた元プロボクシング世界王者渡辺二郎被告（５６）の控訴審判決で大阪高裁は１７日、一審大阪地裁の無罪判決を破棄し、羽賀被告に懲役６年、渡辺被告に懲役２年の逆転有罪を言い渡した。

　未公開株を高値で買った男性の供述の信用性が最大の争点となり、一審は、羽賀被告の知人の元歯科医が「男性は元値を知っていた」との旨の証言をしたことを重視。だが、大阪高裁の古川博裁判長は「男性の供述は前提事実と整合しており、高い信用性がある」と逆の判断をして、有罪の根拠と認めた。

　元歯科医は、詐欺事件の一審判決後に偽証罪に問われ、大阪地裁の別の裁判長が有罪判決を言い渡した。古川裁判長はこの判決を証拠採用していた。

　判決によると羽賀被告は２００１年６～１０月、男性に医療コンサルタント会社の未公開株を元値の３倍と説明し、代金など計３億７０００万円をだまし取った。また、会社が上場せずに倒産し男性から約４億円を請求されたため、渡辺被告らと共謀、０６年６月、男性を脅して１０００万円で債権を放棄するよう迫った。

　２人は一貫して無罪を主張。検察側は羽賀被告に懲役８年、渡辺被告に懲役４年が相当、と主張していた。

（2011年6月17日16時32分  スポーツ報知）

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