質疑応答 

創価の方との対話を掲載しています。







広宣流布した

創価信者

全世界に1千9百万人の広宣流布をやったのは創価だ。
池田先生だ。



法華講員

確かに創価の躍進は目を瞠るものがありましたが
「世界119カ国、1千9百万人の折伏をやったのは創価だ」
との言い方は増上慢です。
折伏というものは一人の人を、命の根本から
永遠に救済していく慈悲の行動です。
依法不依人(えほうふえにん)」といわれ、人や団体の力だけで可能なわけがありません。
事実、創価も折伏大行進の時には必死で唱題し、
大御本尊様の仏力法力によって、それを可能にしてきたのです。
時の創価幹部もよく「広宣流布は御仏智だから」と、
人の力だけでは広宣流布はできないことを言っていました。

さて、その1千9百万人の実態は、というと
①「累積数」であり「実数」ではない。
無茶苦茶な折伏成果数のエスカレートで、
正しい信仰指導が行き届かず、特にアメリカの海岸に
多くの御本尊が打ち上げられた話は有名です。
では、実数はいくらぐらいか。
まず『聖教新聞』の発行部数は550万部。
これは朝日、読売に次ぐ発行部数であり、
毎日、産経よりも多いということは驚きですが、
しかしこれも、活動家であれば、1所帯当たり複数部購読していて
連載されている「人間革命」の切抜用とか、
近所に贈呈している場合も多いと聞きます。
従って発行部数より会員数が多いということは俄かに信じがたい。
別のデータから推測してみます。
創価破門前の日蓮正宗の信者データは576万人とあり、
創価破門後は、それを差し引いて約34万人に激減しました。
そのことから、逆に創価の会員数は、542万人と推定されます。
平成12年度文化庁統計
542万人は世帯数でいえば、210万世帯(国勢調査による世帯あたり2,6人)
ぐらいになると推測できます。
もう一方、選挙の得票数で推測すれば、過去最高の得票数は863万票、
比例代表における、自民党からの選挙協力を6%とすると、
比例代表において、自民党の得票数は約2千万票だったので、
その6%つまり約120万票が公明党に投じられたことになります。
比例代表での公明党得票数は、約870万票だったので、
純粋に公明党に投じられた票、つまり公明党支持者票は
約750万票となり、「過去、世帯の2,5倍の得票数が最高」
だったという創価幹部の話を信じれば
創価の実質世帯は300万世帯ということになります。
本当は創価の統監部が知っているはずですが、
正式には発表されていませんので、あくまで推測となります。

②1千9百万人が「どんな信仰をしているのか」が最大の問題です。
本門戒壇の大御本尊への信心をしている
1千9百万人であるかどうかです。
末法の御本仏日蓮大聖人への信仰であるかどうかです。
池田本仏論、ニセ本尊、短縮懈怠(けたい)勤行、
どれをとっても「日蓮大聖人の仏法」ではありません。
第六十六世日達上人猊下は
「日蓮正宗の教義が、一閻浮提に敷衍(ふえん)していってこそ、
広宣流布であるべきであります。
日蓮正宗の教義でないものが一閻浮提に広がっても、
それは広宣流布とは言えないのであります。
皆さまの今の時に、もし日蓮正宗の教義でもなく、
大聖人の教義でないものが、世界に広がったからといって、
けっして我々は喜ぶべきでもないし、
大聖人がお喜びになるとは思いません。」
(富士学林研究科開講式・昭和49年6月18日)
と仰せです。
日蓮大聖人の仏法の「広宣流布」とは、「戒壇大御本尊への信仰を
唯授一人の血脈相承された御法主上人猊下の御指南を仰ぎ
一生成仏を目指す人の拡大」と言い換えることができます。
従って創価の1千9百万人は、池田大作崇拝者の数であり
「広宣流布」といえるものではありません。

③創価は実質減少衰退傾向にあります。

「創価学会は1日、東京都内で総務会を開き、
来年の活動方針と平和・文化・教育運動の大綱を決めた。
『青年・躍進の年』を活動方針とし、青年部の育成や
地域組織の充実・強化などを掲げた。
また、大綱には、環境問題解決のために
『地球憲章--新たな地球倫理を求めて』展(仮称)の
開催や地雷除去プロジェクトの推進などを盛り込んだ。
一方、05年の会員世帯数は827万世帯で、
00年の公表時より6万世帯増えたと発表した。」
毎日新聞 2005年11月2日 東京朝刊



関東地方で聖教新聞を印刷している毎日新聞の記事です。
ましてや創価側からの発表を記事にしていますので
数字が嘘ということはないでしょう。
現在の公称世帯数が827万世帯であることは
公式ページにも発表されているとおりっです。

2000年~2005年までの5年間で6万世帯増えたということは、
1年で1万2千世帯の増加で、年間0.14%しか
増えていないということになります。
仮に人生100歳として毎年1%ずつ死亡すると、
100年で壊滅します。
従って、毎年最低でも1%以上の新入会員がいないと
壊滅に向かっていると言わざるを得ません。
現実は更にその10分の一です。
この状態で「連続勝利、広宣流布の進展」と言えるでしょうか。
正本堂完成時から創価学会の会員数は
頭打ちといわれています。
現実は、統監部からもっとひどい話が聞こえてきます。

昭和50年以降、創価は折伏をやめました。
「友好活動」という「折伏」ではなく「勧誘」を始めたのです。
それは無理な折伏による、非常識な団体というレッテルからの脱却と、
財務という、お金の出資者と、公明支持者としての会員集めです。
公明党は単独政権を諦め、合同または連立による
政権の獲得に動き始めたのです。

最も解りやすい例を「聖教新聞」より引用します。
迫本青年部長:「私たちの師匠である池田大作SGI会長も
モンゴルとは大変縁が深いんです。
バガバンディ大統領、エンフバヤル首相との親交をはじめ、
モンゴル国立大学、文化芸術大学などの博士号を頂いているんです。」
横綱朝青龍:「えーっ!それはスゴイですね!」
迫本:「子どもたちのためにモンゴルを舞台にした物語
『大草原と白馬』も出版されています。
モンゴル国立歌舞団を招いて公演も行いました。
30年前、お隣の中国との、国交回復に最も尽力したのも、
SGI会長なんです。」
朝青龍:「知らなかったね、勉強足りなくてすみません(苦笑い)。」
迫本:「SGIは全世界185ヵ国・地域に広がり、
平和・文化・教育の交流を広げているんです。
各国の青年部も先頭に立って頑張っています。」
朝青龍:「いいね!じゃあ、ボクもきょうからSGIの仲間になるよ。
モンゴル代表として!」(『聖教新聞』H15.1.1)

このようにして大関(当時)・朝青竜が簡単に入会が決まりました。
でも、これを「折伏」といえるのでしょうか?
迫本は朝青竜に、池田の「平和行動」の実績を語っただけで、
宗教の正邪によって幸不幸が決まることや、
御本尊安置や、勤行も何の説明もないのですから。
こうして会員がいくら増えたとしても「広宣流布」ではないですね。
公明党の得票拡大には貢献しても、 真の平和・幸福が
日蓮大聖人の仏法によってしか得られない、といったことも
何も言っていないのです。
こういう布教の仕方を「摂受=勧誘」といます。

さて池田名誉会長は、毎日のように名誉称号の授与に
ご機嫌でしょうが、彼の人生も既に終幕に入りました。
その健康状態は、先ずここ数年間、国外どころか、
東京からも近い関東地方範囲内しか動けない状態です。
夏に軽井沢(長野研修道場)に出かけるぐらいです。
名誉称号や勲章の授与式も、デリバリしてもらうか、
息子が代理受賞に出かけます。
本部幹部会などのスピーチも、聖教新聞によると
「名誉会長の了承により、当日時間の都合で
省略された内容も加えて掲載します」と。
まともなスピーチもできていないし、内容は代作されたもの、
というのが明白です。

昨年末から続出する公明議員の不正支出事件。
5月3日の会長就任記念日の一番大切な日に、
創価大学でハシカの集団発生で、全てのイベントが中止。
勝ち続ける宿命の選挙は、議席は全く伸びず、
得票数も当選順位も下がるばかり。
来る参院選も、パートナーの自民党の不人気のあおりで、
1千万票の目標は、号令も聞こえてこなくなりました。
たぶん過去最高の800万票も無理ではないか、
との専門家の予想です。



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