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【岐阜】若者の発想、自民「求ム」 県連に「学生部」新設2011年6月17日
自民党県連が若年層の支持獲得に力を入れている。県連に学生部を新設し、学生のインターンシップ(就業体験)受け入れや、県内の大学に所属議員を講師として派遣することを計画するなど、あの手この手でフレッシュさをアピール。背景には「自民王国」での党員の激減と高齢化への危機感がある。 「学生の柔軟な発想を生かし、お互いに成長していきたい」 16日、岐阜市の県連で開かれた学生部の設立会見で、部長の長屋光征県議(31)は期待感をにじませた。 学生部は学生に党や政治に関心を持ってもらい、県連の運営にも若者の発想を取り入れようと発足。街頭演説など県連行事を手伝ってもらい、専用のホームページを設けて管理も任せる。全国では愛知、東京などに続き7番目の設立となる。 部員は19〜21歳の男女大学生4人。岐阜聖徳学園大3年の佐藤幸太さん(21)=岐阜市日野=は「街頭演説の場で学生部の露店を出すなど、政治の敷居を低くしたい」と抱負を語った。 4人とも党員ではなく、長屋県議の知人や支持者を通じ入会を頼んだ。長屋県議は「昔は何もしなくても(党に)人が来たが、今は全然ない。こちらからアプローチしていかなければ」と話す。 県連によると、高齢化で亡くなる党員が増える一方、新入会は少なく、昨年度の党員数は3万3923人で過去最低を更新した。昨年12月末現在で45歳以下はわずか9・3%。県連青年部に所属できるのは45歳まで、青年局は55歳までが原則で、党本部の規定よりそれぞれ10歳高い。支部の中には68歳の青年局長もいる。 政権交代での下野に加え、昨年は県連で元事務局長による政治資金の着服も発覚し、県連幹部は危機感を強めている。学生部顧問で県連副会長の岩井豊太郎県議(67)は「あわよくば議員になってもらえれば」と党の裾野拡大に期待する。 学生部は6月中にホームページをつくり、7月には新部員を募集する予定。 (山本真嗣) PR情報
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