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ホーム > 消費・安全 > 食品安全:魚介類 > 魚食と健康について > 健康に悪影響を与える可能性のある魚介類中に含まれる物質などについて > 我が国のリスク管理措置について


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我が国のリスク管理措置について

  1. 魚介類の暫定的規制値
    (昭和48年厚生省(当時)環境衛生局長通達)
    総水銀:0.4ppm、メチル水銀として0.3ppm

     

    ただし、マグロ類(マグロ、カジキ及びカツオ)、深海性魚介類等(メヌケ類、キンメダイ、ギンダラ、ベニズワイガニ、エッチュウバイガイ及びサメ類)及び河川産魚介類(湖沼産の魚介類を含まない)については適用外
  2. 魚介類の水銀に関する摂食指導
    (1)平成15年6月3日に発表された指導の概要
    対象者
    妊娠されている方及びその可能性のある方
    内容
    • 2ヶ月に1回以下:バンドウイルカ
    • 1週間に1回以下:ツチクジラ、コビレゴンドウ、マッコウクジラ及びサメ(筋肉)
    • 1週間に2回以下:メカジキ及びキンメダイ
    *何れも1回60~80gとして

     

    (2)平成17年11月2日に見直された指導の概要
    対象者
    妊娠されている方及び妊娠している可能性のある方
    内容
    • 2ヶ月に1回以下(10g程度/週):バンドウイルカ
    • 2週間に1回以下(40g程度/週):コビレゴンドウ
    • 1週間に1回以下(80g/程度週):キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイ、ツチクジラ及びマッコウクジラ
    • 1週間に2回以下(160g程度/週):キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ
    *何れも筋肉で1回約80gとして換算(かっこ内は1週間当たりの量)

     

    なお、この注意事項には、「魚介類の有益性」、「魚介類の水銀」、「子供や一般の方々へ」などの説明があり、これらを読んで正確な理解をして頂くことが重要です。
解説
  1. 我が国においては、昭和48年に、魚介類中の水銀について、総水銀0.4ppm、メチル水銀として0.3ppmの暫定的規制値が定められました。
    ただし、マグロ類や深海性魚介類、河川産の魚介類については、当時の摂食実態などから適用対象外とされています。
  2. 平成15年6月に、厚生労働省から、我が国としては初めての摂食指導が発表されました。その概要は上記内容のとおりです。
    「なお、上記の魚種等を除き、現段階では水銀による健康への悪影響が一般に懸念されるようなデータはない。魚介類等は一般に人の健康に有益であり、本日の注意事項が魚介類の摂食の減少につながらないよう正確に理解されることを期待したい。」とされていました。
  3. 厚生労働省は、平成16年7月、メチル水銀に関する国際的なリスク評価や各国のリスク管理などを考慮し、注意事項の見直しを検討することとし、メチル水銀に掛かる摂食に関する注意事項の見直しにあたり、食品安全委員会に、メチル水銀の耐容摂取量の設定の依頼とハイリスクグループの議論を要望しました。
  4. 平成17年8月4日、食品安全委員会が「魚介類に含まれるメチル水銀」に係る食品健康影響評価の結果を公表しました。それを受けて、平成17年8月12日、厚生労働省は薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会を開催し、注意事項の見直し(案)を検討されました。
    この見直し(案)は、意見募集や意見交換会の結果を受けて、平成17年11月2日開催された同部会で更なる検討が行われ、同日、上記内容の注意事項が公表されました。
  5. 厚生労働省の水銀に関する「注意事項」や「Q&A」などについて詳しく知りたい場合には、以下をクリックして下さい(厚生労働省へリンクします)。

 

マダイ
マダイ【写真提供:福井県水産試験場】

お問い合わせ先

消費・安全局畜水産安全管理課水産安全室
ダイヤルイン:03-6744-2105
FAX:03-3501-2685

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