NHK宮城県のニュース　仙台放送局

• 
• 

苦情続く仮設住宅の鍵引き渡し

東京の業者が建設した仮設住宅に住む人たちから、「雨漏りがする」などの苦情が寄せられている南三陸町では、同じ業者が町内に建設した別の仮設住宅に入居する、住民への鍵の引き渡しが、１７日始まりました。住民からはさっく、不安の声が上がっています。
鍵の引き渡しが始まったのは、東京の業者が町内の入谷小学校に建設した仮設住宅１８戸分です。
同じ業者が登米市に建設した仮設住宅では、「雨漏りがする」とか、「隙間からありが入ってくる」などの苦情が２０件あまり寄せられたため、町は業者に対して、
入谷小学校に建設した仮設住宅についても、必要な修復をするよう指示していました。
ところが、１６日になっても一部の住宅では、壁と壁の間に大人の指先が入るほどのすき間が確認されています。鍵の引き渡しは１７日８時半から始まり、
町の担当者は「雨漏りやありが発生する可能性があり、その場合は連絡してほしい」と説明していました。このうち高橋貞路さんは、妻の足が不自由なため、車いすに対応した仮設住宅を選んだということで、鍵の引き渡しを受けた後、さっそく仮設住宅を訪れ、
天井や壁などの状況を確認していました。高橋さんは「入居する前から、雨漏りやありの発生を指摘されるとは思いませんでした。こういう問題がないようにしっかり作ってほしいです」と話していました。

06月17日　12時59分

•