福島県内の学校で、放射線から子どもたちを守ろうと、校庭の表面の土の撤去が進むなか、桑折町の小学校では、地域の人たちと協力して、校庭に植えたばかりの芝生を取り除く作業が行われました。
桑折町の伊達崎小学校では、去年6月、保護者や地域の人も加わって、広さ6000平方メートル余りの校庭に芝生を植えましたが、子どもたちが受ける放射線量を抑えようと、芝生を取り除く作業を始めました。校庭の一面に広がった芝生は重機で取り除かれ、校庭の隅に掘られた穴に運ばれました。学校では、ことし初めて芝生の上での運動会を予定していましたが、屋外活動の自粛を余儀なくされたため、開催はかなわなかったということです。6年生の男の子は「芝を自分たちで植え、手入れもしてきていたので、とても残念です」と話していました。高橋徹校長は「放射線量が下がるように水で流すなど試したのですが、あまり下がらなかったので、芝生を取り除くことになりました。地域の人たちとも協力して育ててきたので、残念です」と話しています。