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【サッカー】

U−22 ザック流トリックスロー クウェート守備陣崩す

2011年6月17日 紙面から

スローインからの速攻の練習をする永井(左)。中央は関塚監督=静岡県内で

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 ザック流の「トリックスロー」で難敵のスキを突く−。ロンドン五輪アジア2次予選のクウェート戦(19、23日)に向け、U−22(22歳以下)日本代表は16日、静岡県内で約1時間半の調整練習を行い、4日間の合宿を打ち上げた。大一番を3日後に控え、関塚監督はA代表のザッケローニ監督から伝授されたスローインの特殊連係プレーを徹底指導した。チームは同日夕、第1戦が行われる愛知県豊田市内へ移動した。

 本番直前に、「あまりやったことがない」(DF酒井宏)という異例のスローイン練習。しかも、単純なスローインではなく、トリッキーなアレンジを加えた連係プレーだったから、酒井宏も「ビックリした」という。小雨が降る中で約20分間、関塚監督自らが手本を見せて、細部の動きを直接指導した。

 センターライン付近や敵陣深くの位置でパターンを反復確認。目を引いたプレーの1つは、右MF清武(C大阪)が投げる振りをしてから実際の投げ手となる右SB酒井宏にボールを手渡し、清武はそのまま縦へ走り抜けるパターン。相手守備陣の混乱を誘発させるのが狙い。昨年末、大阪・堺でのA代表合宿で、ザッケローニ監督が約1時間にわたって指導した「トリックスロー」と同じ戦術で、関塚監督は「チーム全体に浸透させたかった」と話した。

 わずかなスキ、運が勝敗を左右する。だからこそ、酒井宏は意識共有の必要性を強調し「負けたらそこで終わりなので、細かいこともしっかり準備しておく」と言った。FK、CKなどのセットプレーについても、パターンが何種類も用意されているといい、DF浜田は「細かいプレーを1つ1つ、大切にしていきたい」と語った。

 周到な準備が必ず報われる世界ではない。だが報われるまで準備できるのが勝者の常道だ。勝利のキーワードは「神は細部に宿る」−だ。 (松岡祐司)

 

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