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【大リーグ】イチローにまた勲章!! メジャー400&日米600盗塁2011年6月17日 紙面から
51番がまたまたクールに決めた。マリナーズのイチロー外野手(37)は15日(日本時間16日)のエンゼルス戦で1回の今季17個目の盗塁でメジャー通算400盗塁に、7回の18個目の盗塁で日米通算600盗塁(日=199)にそれぞれ到達した。メジャー通算400盗塁は現役で4人目。打撃では2二塁打で5試合連続マルチ安打で勝利に貢献し、3−1で勝ったチームはア西地区首位レンジャーズに1ゲーム差に迫った。一方、アスレチックスの松井秀喜外野手(37)はロイヤルズ戦で2四球を選び、メジャー通算500四球に到達。チームは2−1で勝ち、連敗を3で止めた。 一日で2度、区切りの盗塁を決めても、一喜一憂などしない。400盗塁の感想を聞かれたイチローは「ありがとうございます」。続けて、日米600盗塁に関しては「600って何ですか?」と聞き返し、「ああ、そうなの。知らなかったです。日本の数は知らなかったですから」。さらに、日米の現役で600盗塁は1人と伝え聞いても、「僕に振られても困ります」。最後まで涼しげだった。 得点のために、先の塁を盗む。失敗のリスクは避けたい。メジャーでの成功率81・3%と現役屈指の足技を、1回から披露した。エ軍先発サンタナから左翼線二塁打で出塁すると、1死後に三塁を陥れた。静かにスタートを切ると、捕手が送球をあきらめた完璧なスチール。場内の電光掲示板には“おめでとう イチロー・スズキ メジャー400盗塁達成”。ファンから歓声がわき起こる中、当の本人はリードを取り、次のプレーに集中していた。続く区切りは、7回一死三塁。5回の右越え二塁打で09年8月以来の5試合連続マルチ安打としていた51番を、相手バッテリーは敬遠。続くライアンの空振り三振の間に二塁をゆうゆう盗み、日米600盗塁に到達した。 今季は開幕戦でいきなり2盗塁。そのとき、スタートを切る怖さを聞かれ、こう答えている。「それがあるならフィールドに立てない。スタートが切れない、打席に入るのが怖いと言ったら、そこに立つ資格はないですよね」。10月で38歳。衰えを知らないイチローがクールに通過点を駆け抜けた。 (秋野未知) PR情報
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