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【プロ野球】

マエケン51日ぶり3勝目 7イニング2失点粘った

2011年6月17日 紙面から

◆広島8−6楽天

 長かった。4月26日阪神戦以来、先発10試合、勝利から見放されていた広島・前田健は、お立ち台で久しぶりの笑顔を見せた。「泥くさく、粘り強く投げた結果だと思います」

 間断なく降り続く雨の中での登板。マウンドはぬかるみ、スパイクの泥が取れない状況での先発は、前田健を奮い立たせた。1、2回と先頭打者をエラーで出塁させる。ボールがすべって2回、3回は、コントロールのいい男が珍しく2つずつ四球を出す。3回で71球も費やし、いつ交代を告げられてもおかしくない投球だったが、前田健は耐えた。

 「先に点を取ってもらったんだから、どんなことがあっても守りきらないと…」の一心だったという。7回には無死一塁で聖沢の折れたバットが前田健を襲う。うずくまりながらよけてピンチを切り抜けると、51日ぶりに勝利の女神がほほ笑んだ。

 「チームも勝っていないけど、それよりまず僕が勝ってチームをいい方向に持っていかないと。それだけを考えていました。長かったけど、いい経験になりました」と前田健は久しぶりの勝利を振り返った。

 前夜(15日)はライバル・田中(楽天)が完封勝利。昨年暮れ、地元テレビ局のボウリング企画で一緒に投げて以来、携帯電話の番号を交換し、近況を報告しあったりしている。「どうしても比べられるけど、こっちも頑張って」。前田健の巻き返しは今から始まる。 (宮脇渉)

 

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