ウルトラな九谷焼　能美市陶芸館　バルタン星人制作

　能美市九谷焼陶芸館は、ウルトラマンの好敵手「バルタン星人」の九谷焼の人形に絵付けをする体験コーナーを開設した。同市は今年を観光元年と位置付け市と縁があるウルトラマンを活用した「ウルトラなまちづくり」事業を進めている。

　バルタン星人の九谷焼人形は高さ八センチ、幅五センチの大きさ。九谷焼の造形師が制作した。ウルトラマンの版権を持つ円谷プロダクションが監修している。

　バルタン星人は最も人気が高いウルトラマンの敵役。シリーズを通してウルトラマンに登場し、親子そろって楽しんでもらおうと採用した。陶芸館ではこれまでも皿やコップなどの絵付け体験コーナーを設けてきたが、テレビで描かれたバルタン星人に近づけるよう、新たに銀色や茶色、灰色などの絵の具も用意した。

　能美市は、ウルトラマンの脚本を手掛けた佐々木守氏の出身地であることや、市内にある遊園地「手取フィッシュランド」に「ウルトラマンスタジアム」が設けられていることからウルトラマンを活用した観光の掘り起こしを進めている。　（布施谷航）