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最終更新:2011年6月17日(金) 0時55分

横浜市、給食食材の放射性物質測定

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 横浜市は小学校の給食に使われる野菜などの食材について、16日から放射性物質の測定を始めました。保護者から子どもの被ばくへの不安の声が相次ぐ中、各自治体は不安解消に向けた対応を急いでいます。

 横浜市が16日から開始した学校給食に使われる食材の放射性物質の測定。給食は市内の小学校およそ350校に出されていますが、翌日の献立に使われる野菜や果物から1種類がランダムに選ばれ、毎日測定が行われます。

 16日の検体は茨城県産のピーマン。特に出荷規制もなく、16日朝、市場で買い付けられたばかりのものですが・・・

 「前提としまして、こういった食材は安全であるととらえています。不安を持つ保護者も多い中で、一つ一つ検証していくという意味合いです」(横浜市教育委員会の担当者)

 市の教育委員会ではこれまで、不安を訴える親に対しては児童に弁当を持参させるよう伝えてきたといいますが、16日からの測定で「安心して給食を食べさせてほしい」としています。

 「調べてくれたほうが子どもにも安心して食べさせられるからいいと思う」
 「家ではできないので、1日1食分をやって何が違うのかというのは正直ある」(子どもを持つ親)

 保護者からの子どもの被ばくへの不安の声が相次ぐ中、各自治体は、不安解消に向けた対応を急いでいます。

 文部科学省を訪れた東京23区の区長ら。福島県以外の学校施設などでは放射線量についての安全基準が明確ではありません。このため、保護者から懸念の声があがっているとして、文科省に安全基準を早急に作るよう要請しました。

 また、東京都は15日から都内100か所で放射線量の測定を進めていて、15日行われた豊島区や文京区など10市区町村の測定結果が公表されました。いずれも、これまで都が新宿区で測ってきた数値と変わらず、都では「健康に影響を与える数値ではない」としています。(16日17:05)

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