「平和公園の上を飛んだんではないかと言われています。そういうことがありましたので、しっかり地元の市長さんとして、そういうことは言っていただきたいというのがあって」(県西部住民の会・坂本千尋事務局長)
「まさに戦闘機ですね、人を殺すための武器がね、どんどん行きかってて、その究極の兵器をなくしてくださいという思いを、持ってる人間のそばを通るわけですから、その思いをですね、台無しにするということになりますでしょ。だからやめてくださいと」(松井一実広島市長)
在日アメリカ軍の再編に伴う岩国基地の強化をめぐって、基地反対派の市民グループが、広島市の松井市長と初めて面会し、空母艦載機の移駐に反対することなどを要請しました。
大竹や廿日市などの市民で作る県西部住民の会は、松井市長に対し、空母艦載機の移駐と、被爆地広島の上空をアメリカ軍機が飛ぶことに反対すること、日米地位協定の見直しを求めることなどを、文書で要請しました。
これに対し、松井市長は、「外交や防衛は国の専管事項だ」として、国を通じてアメリカ軍に対し、広島市内、特に平和公園周辺での飛行自粛を求める方針を、表明しました。
ただ、岩国基地の強化を含む在日アメリカ軍再編への賛否については、明言しませんでした。
面会後の会見で、県西部住民の会は、「岩国基地の強化は被爆地広島の問題だ」と強調し、松井市長の今後の対応を、見守る考えを示しています。(6/16 18:36)
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