「おはよう」
6月9日朝7時過ぎ、東京・豊島区内のマンション前。この朝は、よほど機嫌がよかったのか、本誌記者を見て小声だが、はっきりとそう呟いた。
それもそのはずだと合点がいくまでには、仙谷由人官房副長官(65)が迎えの公用車に乗り込んでから1時間もかからなかった。こんな速報が時事通信社から流されたのである。
〈民主党の仙谷由人代表代行、岡田克也幹事長らは9日までに、退陣表明した菅直人首相の後継を選ぶ党代表選に野田佳彦財務相(54)を擁立する方向で調整に入った〉
菅直人首相(64)退陣後の“工程表”の作成が、「民主党内ではいちばんの寝業師」(政治アナリストの伊藤惇夫氏)といわれる仙谷氏を中心に、着々と進められていることを証明する速報だった。
伊藤氏が語る。
「現段階では仙谷氏の狙いはまだよく見えてこないが、基本的に“小沢一郎切り”は変わっていない。自ら総理になるという気持ちはなく、むしろキングメーカーの立場に自分のポジションをおきたいと思っているのでは」
民主党政権誕生と同時に入閣し、わずか1年間で4つの大臣ポストを経験。ちょうど1年ほど前に発足した菅政権では官房長官に就任。“陰の総理”、“仙谷時代の到来”といわれ、官房長官を退いた現在もなお、民主党随一の実力者、それが仙谷氏の正体だ。
だが、仙谷官房副長官がある爆弾を抱えている可能性が浮上した。民主党の若手代議士が明かす。
「執行部と小沢グループとで、不信任案を巡ってのせめぎ合いがされていた1日、仙谷さんが国会内のトイレで体調を崩して、一時、失神のような状態になったというのです。すぐに目を覚ましたらしいのですが、党内の緊張感が最大に高まっていたときなので、もちろん箝口令が敷かれました」
今月の1日といえば、菅内閣の不信任決議案が衆議院に提出された日だ。翌2日に採決を控えた直前であるが、本誌が取材を進めていくと、仙谷氏に同じような症状が現われたのは、これが初めてではなかった……。
【FLASH】
仙谷由人
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