米MicrosoftのCEO(最高経営責任者)であるSteve Ballmer氏が2011年5月23日、東京・品川で開催された開発者向けイベント「Microsoft Developer Forum」に登壇。日本の開発者にマイクロソフトの今後の戦略について語った(写真1)。
Ballmer氏は今後の核となる技術として、「ナチュラルユーザーインタフェース(NUI)」「自然言語処理」「HTML5/JavaScript」「ICチップとフォームファクタ」「クラウド」の5つを挙げた(写真2)。これらの技術について投資をしてリードしていくという意向を示し、「開発者にもチャンスが生まれるだろう」とした。
具体的には、NUIでは音声やジェスチャーで操作ができるようになり、自然言語処理ではBingを発展させて自分のPCに自分で質問することで意思を伝えられるようになるとする。HTML5/JavaScriptではIEが進化していき、ICチップとフォームファクタではIntelに加えAMDやARMなどのSoC(System-on-a-chip)をサポートしていくとした。クラウドでは、Windows Azure、SQL Azure、Office 365などに加え、Skypeも重要になるだろうと述べた。
個別の製品について最初に触れたのはWindows Phoneだった。ニューヨークとロンドンで5月24日に次期バージョンの「Mango」の新機能約500を明らかにする大きな発表を控えていることを理由に、今回の講演では特に新しいことを語らなかった。だが、日本国内での展開についても、端末の製造メーカーやキャリアを順次発表していくとした。
主力製品のWindowsに関しては、Windows 7が2011年中に3億5000万本も売れるという見通しを示した上で、2012年には次期版の「Windows 8」を提供する意向を明らかにした。このWindows 8では、スレート型やタブレット型などにもWindowsの適用範囲を拡大させるという。今後は、デバイスのコストも下がり、バッテリー性能も良くなるだろうとの見通しを示した上で、現在のiPadはセキュリティや管理の面で工夫が必要で、それに対抗する次世代のデバイスをマイクロソフトから提供していきたいとした。
つい先日に大きな話題になったSkypeの買収についても、講演の所々で触れた。その中で「あえてSkypeを買収したのは、コミュニケーションを重視しているから。音声やリアルタイムビデオをやりとりする技術として重要」と買収の狙いを語った。
(ITpro 根本浩之)
[ITpro 2011年5月23日掲載]
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