活動履歴
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  • 平和への祈りを込めて。

  • 灯篭流し
  • 8月4日(土)

    荒川の豊かな自然を感じながら、灯篭流しが開催されました。
    私も、命の尊さや平和の大切さ、ご先祖様への感謝をのせて灯篭流しを行いました。

    灯篭流しは、お盆の期間中に各家庭に戻ってきた祖先の霊を死者の世界に無事送り返すために、灯篭や灯篭舟に乗せて、川や海に流す儀式がその起源だといわれています。まさに、祖先を大切にし、自然を愛する日本人ならではの考え方ではないでしょうか。
    灯篭流しはその起源から、もともとは仏教的意味合いの強い儀式でしたが、現在では広く死者の鎮魂や平和への祈りのために日本各地で行われています。


    現在、日本各地で起きている痛ましい事件が連日のように報道されています。伝統や文化を軽んじ、他人をいたわる気持ちが薄れてきているのが原因であると考えられます。
    現在の私たちが豊かな生活を送ることができるのは、まぎれもなくご先祖様たちの努力の賜物であり、戦後の復興を見ても、祖父、祖母、父、母のおかげです。
    先祖を敬い、親兄弟、隣人を大切にする精神。日本人が昔から培ってきたもの、また一昔前までは誰もが当然として意識すらしなかった他人に感謝をし、いたわる気持ちが薄れてきていることは非常に残念であり、危機感を感じます。


    私が学生のころ、「学歴社会」「偏差値重視の教育」ということが、様々なところで話題になっていました。
    確かに、日本が将来にわたって国際社会で持続的に発展していくためには、子供たちに最低限の基礎学力をつけさせる教育も大切です。
    しかし学校や家庭、地域が一体となって若い世代、特に日本の将来を担う子供たちの世代に、もう一度「健全な心を養う教育」をしていくことも、より重要なことだと思います。

    先日、足立区の教育現場で学校関係者による残念な事件もありました。また国会でも教育改革が大きなテーマとなっています。
    何のための教育か、誰のための教育かを考えれば、今後の教育において何が大切かが見えてくると思います。

    よく、日本は「資源がない国」といわれますが、日本の最大の資源は「豊かな心、他人をいたわる心をもった人」であり、それは豊かな自然の中で、そして温かい地域や学校、そして皆さんの家庭の中で養われていくものだと思います。

    今回の灯篭流しは、夏の楽しい思い出の一ページとして、家族、友人、ご近所の方々との素敵な思い出と絆になったと思います。