2010年9月に西条市で起きた独居男性殺害事件で、殺人と銃刀法違反罪に問われた西条市ひうち、中国籍の溶接工孔祥猛被告(29)の裁判員裁判の初公判が13日、松山地裁であり、孔被告は通訳を通じて「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で「中国人の女性の友人と酒を飲んだ時、(被害者の)男から手を触られたなどと聞いて腹が立って殺した」と動機を明らかにした。「遺体を離れに運んで隠そうとした際、息の根を止めるため、心臓を取り出し庭に投げた」と殺害時の状況を説明した。
起訴状によると、孔被告は、同年9月27日午後11時40分ごろ、無職男性(64)方で、自宅の寮から持参した包丁で殺意を持って、男性の左胸や顔を多数回突き刺して殺害したなどとされる。