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【埼玉】「越生団扇」で涼を 手作り体験も実施中2011年6月16日
かつてうちわの一大産地だった越生町で唯一残る「うちわ工房しまの」で、「越生団扇(うちわ)」作り五代目の島野博行さん(60)が、この夏納めるうちわ作りの最後の追い込みに入っている。 (中里宏) 越生町では地元の竹と小川町の和紙、川島町のイグサを使ったうちわ作りが盛んに行われ、明治末期には年間二百四十万本の生産を誇った。 島野さんが子どものころにも数十軒があったが、今は島野さんが県内でも唯一の手作りうちわ職人になってしまった。 川越周辺やさいたま市の料亭、寺などから毎年まとまった注文があり、年間二千本ほどを作る。越生団扇は、柄と直角に交差する「肩骨」を湾曲させず、真っすぐなのが特徴。腰が強く丈夫なため、道具にこだわる焼き鳥屋からの特注もある。 五代目を継いだ二十年ほど前から、ヤマブキ、キンポウゲなど色鮮やかな押し花を、特別に薄くすいた小川和紙で挟んだうちわも作っている。 「現代人がうちわに触れる機会を増やしたい」と、押し花を使って自分だけのうちわを作る「うちわ作り体験」(一本八百円)も予約制で行っている。 月曜定休。問い合わせは「うちわ工房しまの」=電049(292)2273=へ。 PR情報
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