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【サッカー】

鹿島 101日ぶり本拠地も惜敗

2011年6月16日 紙面から

◇J1第15節 甲府1−0鹿島

 攻撃陣が決定機をつかめない中で迎えた後半ロスタイム。懸命にシュートブロックに向かったDF岩政が甲府FWハーフナーに痛恨の股抜きを食らう。その弾道をGK曽ケ端もつかみきれずに、まさかの失点を喫した。直後のプレーでは岩政が前線に駆け上がり、頭で同点弾を狙ったが、わずかにポスト右外…。

 3月6日の開幕戦以来、101日ぶりの本拠地カシマスタジアムで敗戦。岩政は「ここで勝つというのが僕たちの仕事。でも勝つことができなかった…」と肩を落とした。東日本大震災でスタジアムのコンクリートがひび割れ、照明が落下。その修復作業の約3カ月間、リーグ戦で5戦連続アウェー戦を強いられたせいか、勝ち、負け、分けを繰り返し、波に乗れない。

 ボール回しだけがさえるプレーに、岩政からは苦言も。「僕の印象では後ろから見ていて点が入る気がしなかった。若い選手やチームを背負っていく中堅選手はボール扱いはうまいけど、サッカーがうまいかと言えば別。もっとサッカーをうまくなってほしい」。消化数が2試合少ないとはいえ、15位低迷に強い危機感が表れた。 (上條憲也)

 

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