独島:異斯夫通りや安竜福通りが誕生

 独島(日本名:竹島)の住所が、これまで使われてきた地番式住所(慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島里30-3番地)から、「独島異斯夫(イサブ)通り」「独島安竜福(アン・ヨンボク)通り」という道路名基準の住所に変更された。

 15日午前11時40分ごろ、独島の船着き場の前で、孟亨奎(メン・ヒョンギュ)行政安全部(省に相当)長官や孔元植(コン・ウォンシク)慶尚北道知事、鬱陵郡のキム・ジンヨン副郡守(郡守は郡の首長)、独島の住民キム・ソンドさんなど約70人が出席し「独島道路名表示板・建物番号板除幕式」が行われた。新たに命名された道路名は歴史的な意味を持つもので、東島の道路は「独島異斯夫通り」、西島の道路は「独島安竜福通り」と命名された。

 異斯夫は于山国(現在の鬱陵島と独島)を征服した新羅の将軍、安竜福は朝鮮王朝第19代国王・肅宗の代に鬱陵島と独島が朝鮮領だということを江戸幕府に認めさせるため尽力した漁師だ。これまで「鬱陵邑独島里30-3番地」とされてきた独島の灯台は今後「独島異斯夫通り63番地」となる。また、独島警備隊の宿舎は「独島異斯夫通り55番地」、住民の住居は「独島安竜福通り3番地」となった。

 行政安全部と慶尚北道・鬱陵郡は2008年、同郡民を対象にインターネット投票を実施し、独島の道路名について、六つの案の中から「異斯夫通りと「安竜福通り」の二つを選んだ。孟亨奎長官は「日本による植民地時代から使われてきた地番式住所を、世界的な流れである道路名基準の住所に変更する作業を独島で締めくくるということは大きな意義がある」と話した。行政安全部は来月29日から、全国で地番式住所と道路名基準の住所を法定住所として併用し、2014年からは道路名基準の住所だけを使用する方針だ。

李衛裁(イ・ウィジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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