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【グラニュース】


玉田、エースが決めた!J1通算300勝

2011年6月16日 紙面から

名古屋−新潟前半、先制点を決め喜ぶ玉田(左)=瑞穂陸上競技場で

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 名古屋は新潟を4−0で圧倒して、J1リーグ通算300勝を達成した。チームはこれでリーグ3連勝。磐田は首位柏に3−0で快勝した。柏は勝ち点22で首位を守ったが、G大阪を2−1で破って2位に浮上した仙台との勝ち点差は2となった。仙台は開幕から唯一の無敗。広島は浦和と引き分けて3位に後退し、横浜MはC大阪を退けて4位を守った。東日本大震災後初の本拠地開催となった鹿島は試合終了直前の失点で甲府に敗れた。福岡は神戸と引き分け、開幕からの連敗は9でストップ。清水は山形に競り勝った。

◆名古屋4−0新潟

 毎度のヒーローは、なかなか手柄を認めない。3試合連続ゴールで快勝を導いた玉田は「ごっつぁんゴールが多いんで。チームで、あそこまでボールを運べているってことが大きいんじゃないかな」と、勝利の喜びを全面に出した。

 玉田が左足で合わせた先制点は前半28分。右から巧妙に抜け出した藤本のクロスに、体を投げ出して先制ゴールを決めると、194センチのケネディが上からかぶさるように173センチのストライカーを祝福した。

 磐田戦同様、立ち上がりから新潟を圧倒。苦しみ抜いた4日前と違ったのは、すぐにスコアに反映させたことだった。

 「こんなにボールが回せるのは去年もなかったんじゃないかな。内容にふさわしい結果を出せた」

 磐田戦で終了間際に決勝点を奪った玉田が、今度は危なげない勝利に導いた。ストイコビッチ監督は「必要な技術はもともとあるけど、強い精神力が戻ってきた」と、玉田の好調ぶりを分析する。

 今季8試合目で7得点。故障明けだった4月29日の川崎戦で2ゴールからラッシュが始まった。勢いだけではない。川崎戦後は、コンディション不足を痛感して、しばらくはダッシュ系のメニューを繰り返した。

 「終盤で体がきつくなるのは当たり前。きつくなった時に、どれだけ動けるかが問題」と浮かれることなく調整に取り組み、今の爆発につなげた。

 決して主導権を渡さない攻撃サッカーに、玉田は「いい意味で、みんなが監督の言われたこと以外にもプレーするようになった。今、1番いいプレーが何かを考えて、みんな動いている」と、成熟したコンビネーションに手ごたえがある。

 今季J1の4勝は、すべて玉田の決勝点。「自分で引っ張る意識もあるし、もっと欲を出してやりたい」。身も心も太くなったストライカーが、上位進出の旗振り役を買って出た。 

  (木本邦彦)

 

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