中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

松井 日米500号にM2!! でもチーム40敗目にガックリ…

2011年6月16日 紙面から

ロイヤルズ戦の4回、右越えに本塁打を放つアスレチックス・松井=オークランド・コロシアム(AP=共同) 

写真

 もどかしい一発だ。アスレチックスの松井秀喜外野手(37)は14日(日本時間15日)のロイヤルズ戦で今季5号ソロを放ち、日米通算498本塁打(日=332、米=166)とし、同500号にあと2と迫った。メルビン監督代行就任後5試合連続打点の活躍にも、チームは4−7で敗れ、2009年終了時以来の借金12。同じア西地区のマリナーズは、イチロー外野手(37)の4試合連続マルチも届かずエンゼルスに0−4で完封負けし、5月29日以来の貯金ゼロ。また、ブルワーズ戦に先発したカブスの福留孝介外野手(34)は安打や犠打でサヨナラ勝ちに貢献した。

 松井の反撃弾にもチームはついてこない。2点ビハインドの4回1死走者なしで迎えた第2打席。「甘く入ってきた。感触はすごくよかった」。先発左腕ダフィーの真ん中高め92マイル(約148キロ)の直球を痛烈にたたくと、火の出るような弾丸ライナーが右翼席へと一直線に消えていった。今季5号で日米通算500号にあと2。高まる周囲の期待に「意識してないけど、あす出ればいいね」とリップサービスで応じてみせた。

 しかし、“ゴジラ打てどもチームは踊らず”、だ。先発ケーヒルは制球が定まらず、自己ワーストとなる7四球を与え自滅。守備陣も失点に絡むエラー、目に見えないミスの連発と、7失点で3連敗。ついに借金は12まで膨らみ、ア・リーグ40敗一番乗りだ。松井も「どうしても、相手が先手先手という展開になる」と危惧するばかり。会見では、ほとんど笑みはなかった。

 まるで調子が上がらないチームで、せめてもの救いは松井の復調だろう。この日の試合前には、今季2度目の早出特打を敢行。テーマは早く開きすぎる右腰の修正だった。4本連続で左腕からのアーチに、ペリー打撃コーチは「左腕からの本塁打は、右腰がしっかり我慢できている証拠。右腕攻略にも必ず役に立つさ」とニンマリだった。メルビン監督代行が3番固定を明言し、その監督代行就任後は打率3割3分3厘、5試合連続打点。「人間誰だって、期待されればうれしい」。チームのドロ沼脱出のためにも、復活した主砲が打ち続けるしかない。

  (穐村賢)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ