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デンマーク皇太子が慰問 子ども基金を設立 東松島
| 子どもたちと一緒に童謡を歌うフレデリック皇太子=東松島市赤井南保育所 |
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デンマークのフレデリック皇太子が14日、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県東松島市を慰問し、企業からの義援金を贈った。子どもの健全育成に役立ててほしいとのデンマーク側の意向を受け、市は同日、「東松島市デンマーク友好子ども基金」を設立した。 フレデリック皇太子は市役所で阿部秀保市長と会談し、「遠く離れた国だが、われわれも一緒に復興に向かいたい。この気持ちが、被災地の勇気や希望になればいい」と激励。赤井南保育所や浜市小なども訪れ、子どもたちとデンマークの童謡を歌ったり、給食を食べたりして交流を深めた。 震災後に在日デンマーク大使が東北大災害支援チームの紹介で東松島市を訪れたことがきっかけ。同国の企業数社が義援金を寄せており、これまでの総額は約1億2000万円に上るという。 市は、基金を津波で使えなくなった保育所4カ所の建設費などに充てる。市企画政策課は「基金はデンマークとの友好の証し。復興への気持ちを共有し、一刻も早く子育て環境を改善したい」と話している。
2011年06月15日水曜日
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