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【プロ野球】

ダル46イニングで無失点ストップ 暴投で止まった

2011年6月16日 紙面から

◆阪神2−1日本ハム

 日本ハム・ダルビッシュの“無失点ショー”がついに止まった。3回に1点を失い、5月10日の楽天戦(Kスタ宮城)から続けていた連続イニング無失点は歴代単独11位、パ・リーグでは歴代2位の46でストップ。パ初の4連続完封勝利もならず、8イニング2失点で開幕戦以来の2敗目だ。自身の連勝も8で止まったが、最速155キロの直球を軸に10三振を奪い、最後まで投げきった。2ケタ奪三振43回は、鈴木啓示氏に並ぶ歴代7位タイとなった。

 6試合ぶりの失点は3回だった。糸井のエラーが絡み、2死三塁のピンチ。新井貴への3球目だった。151キロの直球は高めに抜け、大野のミットをかすめてバックネットへ。暴投で5月3日のオリックス戦(京セラドーム大阪)の9回に2失点して以来、43日ぶりに失点を許した。

 サインは低めだったが、あえてやや高めに投げたという。「低めに行くとバットを合わされそうでイヤだった。空振りを取れるゾーンからもうひと伸びしてしまった」。独特の感性で勝負した結果だけに、後悔はなかった。それよりも悔やんだのは7回、マートンに浴びた決勝打。「マートンに打たれたのがすべて。粘れなかったのが勝てなかった原因」。エースは敗戦の責任を一身に背負い込んだ。

 アクシデントもあった。試合途中には審判とボールをめぐって論議。「ボールをもう少しこねて(渡して)ほしいと言ったんですが、定められた土がないとこれ以上無理ということだった。今までと全然(感覚が)違った」。それでも回を追うごとに修正し、最後まで投げきった。

 連続イニング無失点と連続完封。頂点が見え始めていた2つの記録は一度ストップしたが「記録は周りは気にしていたけど、僕自身は全然気にしていなかった。(点を取られても)ここから粘ろうと思った」とダルビッシュ。記録に執着しない天才右腕だが、何度でも再挑戦する機会はやってくるはずだ。 (臼杵秀之)

 

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