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【プロ野球】タカ交流戦V 最速タイ21戦目で決めた2011年6月16日 紙面から
◆ソフトバンク5−3中日プロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」は15日、ソフトバンクが中日に5−3で勝ち、2年ぶり交流戦最多となる3度目の制覇を決めた。3試合を残しての優勝決定は交流戦最速タイ記録。優勝賞金5000万円が贈られる。最優秀選手(MVP)はソフトバンクから選ばれ、全日程終了後に発表される。 セ界を相手に圧倒的な強さを見せつけた。「選手が一戦一戦、集中して自分の仕事をしっかりしてくれた」と秋山監督。17勝2敗2分けと15の貯金を積み上げながら、気持ちを緩めずに戦ったチームをたたえた。 優勝決定ゲームでも得意のパターンがさく裂した。MVP級の活躍で暴れ続ける新戦力の内川が先制点をたたき出す。初回1死二塁で中前へ先制適時打。「前の2人(川崎、本多)がチャンスを回してくれる。僕は(走者を)かえすのが仕事」。内川の初回適時打は今季7度目。12度を数える初回打点の試合は10勝2分けと不敗神話のオマケも付く。 3回1死から内野安打で出塁した本多が二盗。その直後に右前に落として2点目を追加した。この日の2打点で松田と並ぶ交流戦チームトップの19打点。6回には左前打で今季7度目の猛打賞もマークするなど、この回の3得点も演出した。 頼もしい背番号「24」を中心に勝ち続けた交流戦だった。開幕戦の5月17日広島戦。ホークスの得点は初回の内川の一発で始まった。途中で逆転されて1−4となったが、8回に内川が左前に同点適時打。延長11回引き分けに持ち込んだ。翌18日の試合から引き分けをはさんで破竹の10連勝。初戦でつかんだ粘りのドローが勢いを呼んだ。 王会長はその内川を交流戦MVPの最有力候補に挙げる。「今年は何といっても、内川の加入が大きかった」 2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を経験したが、内川にとって所属球団での優勝はプロ11年目で初。「正直、うれしい」と言いながら、長いシーズンの目標を見失うつもりはない。「リーグ優勝、日本一の方がもっとうれしいと思う」 白星を荒稼ぎした交流戦も残り3試合。優勝を決めても秋山監督は連勝フィニッシュするつもりだ。「明日があるじゃねえか」と試合後、囲んだ報道陣を一蹴。優勝インタビューでは一度も笑わなかった。「われわれには大きな目標がある。その目標に向かって頑張っていきます」とファンに8年ぶりの日本一を誓った。 (久保安秀) PR情報
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