政治民自公の心理戦 「菅降ろし」条件に協力求める民主 +(2/2ページ)(2011.6.16 01:05

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民自公の心理戦 「菅降ろし」条件に協力求める民主 

2011.6.16 01:05 (2/2ページ)

 民主党側が「多少会期を延長しようとも2次補正予算の道筋さえつければ首相退陣をもっと強く迫れる」との作戦をささやいたからだ。自公両党はもともと、大幅延長の方針に「信義に反する」と反発していたが、この提案により作戦変更を余儀なくされたのだ。

 これを受け、公明党は会期延長に応じる方針に転じた。2次補正予算編成のめどがつき、首相が鳩山由紀夫前首相と合意した退陣条件が満たされれば、即座に退陣を迫ればよい。それでも居座るならば、参院での首相問責決議で揺さぶることができる。先の内閣不信任決議案をめぐる騒動は野党に逆風だっただけに「民主党主導で菅降ろしをさせた方が世間の批判をかわせる」との計算もある。

 とはいえ、自民党は14日に幹部が協議し、会期延長に反対する方針を決めただけに簡単には譲れない。何より大幅延長されれば、伝家の宝刀である内閣不信任決議案は「一事不再議」の原則により封印されてしまう。会期末で一度国会を閉じ、早期に臨時国会を開いた方が、やはり野党第一党の存在感を示しやすいのだ。

 加えて新4人組の「菅降ろし」の本気度は未知数だ。公明党ベテランはなお不信感を隠さない。

 「官邸と民主党は意思疎通できているのか。党の約束を信じて2次補正や特例公債に協力しても、菅さんがやめないと踏ん張り、最後は食い逃げされることにならないか…」

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