全てが揃ってることによって、無欲になってると思うんです。
―確かに、ヨーロッパっぽい雰囲気もありつつ、能面のようにも見えなくもないなあ。さっきも言ったけど、やっぱり近い世代で新しい価値観を見せたいっていうのもあったのかな?
Ray:同年代で固めたいってわけではなくて、僕らの世代で感じることって…すごいデカイ話になりますけど…。
―どうぞ、ぜひ。
Ray:なんでラルクとか一世を風靡したバンドの次が、僕らの世代から出て来ないんだろうって考えたときに、僕らの世代にはやっぱり向上心がないと思うんです。便利過ぎて、何でも与えられて生きてきてるんで。それって僕らの世代にしかわかんないことだと思うんですけど、与えられ過ぎてることの不幸っていうか、もちろんありがたいことなんですけど、全てが揃ってることによって、無欲になってると思うんです。
―なるほど。
Ray:なんとなく大学にいって、なんとなく就職できるところに就職して、好きとかそういうわけじゃないけど、お金もらえるから仕事してるみたいな、俺の周りにはそういう人がホントに多いんですよ。こんなに可能性に満ちてるのに、それが見れない人がホント多くて。例えば、昔の仮面ライダーと今の仮面ライダーって雲泥の差があるんですよ。今のはドラマがしっかりしてて、映像がきれいで、すごい完成されてるんです。そういうものを見ながら育ってきた俺たちが出せるものって、何かあるはずなんですよ。
―ホントに今、Rayくんが言ったみたいに可能性はいくらでもあって、実際今回参加してるデザイナーさんは20代半ばでLADY GAGAとか世界的な仕事をしてるわけだもんね。
Ray:ちょっとしたきっかけの差だったりするんですよね。
―それこそLADY GAGAってアートとかファッション性っていうのをホントに一般レベルにまで知らしめた久しぶりの人で、それに感化されてる若い人もいっぱいいると思う。DUSTZもそういう存在になれたらいいよね。
Ray:やれればいいですねえ…生肉のコート着るか(笑)
―いや、それじゃパクリじゃん(笑)。
Ray:なんか自分にプレッシャー与えてるみたいだけど(笑)、がんばります。
―じゃあ最後に改めて、今回の作品に託した思いを、1人ずつ話してもらえますか?
Gus:“Criez”はアップテンポで、上げるために作った曲なんで、聴いて、気分を上げて、ライブに来て盛り上がろうぜっていうのはありますね。音楽は家で聴くだけじゃないんで、ライブ会場で一緒に盛り上がれたら嬉しいですね。
KenT:言いたいことを言わずに心の中にしまって、それがストレスになっちゃう人って多いのかなと思うんで、ライブに来て、それを吐き出して、ストレスを発散してもらえたらいいかなって。
Ray:今回のシングルでDUSTZってこんなバンドですっていうのが見せられたと思うんで、聴いていただきたいのはもちろんなんですけど、さっきも言ったように、ライブで、場を一緒に共有したいですね。僕らは1年間充電していたんで、そこから叫びだしたのと同じように、みんなで一緒に叫べば何かが変えられたり、自分の気持ちの中で革命が起きると思うんです。
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