同世代に向けたシュプレヒコール DUSTZインタビュー
メンバー3人全員が日本人とフランス人のハーフ。それぞれが端正な顔立ちを持ち、バンド活動の一方で役者やモデルとしても活躍…というプロフィールはひとまず脇に置いて、まずは英語とフランス語と日本語がミックスされたオリジナリティの高い楽曲と、LADY GAGAのマスクを手がけたことでも知られる小島穣二をはじめとしたデザインチームとのコラボレーションによる鮮烈なビジュアルを、耳で、目で、体で体感してほしい。昨年6月にメンバーの脱退を経験し、結成当初の幼馴染3人組に戻ったDUSTZが放つ約1年半ぶりのシングル『Criez』は、まさに新章の幕開けを告げる1枚。フランス語で「叫べ」を意味する『Criez』は、再び動き出した彼らの産声であると同時に、無欲な同世代への覚醒を促すシュプレヒコールでもあるのだ。さあ、今こそ叫び出せ! Criez!
(インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:柏井万作)
DUSTZ
2009年『Break & Peace』でメジャーデビュー。同年、フランスの音楽祭に招聘され、数千人を動員する。2010年ドラムが脱退、メンバー全員が日仏ハーフに。世界的なクリエイティブチームによる新キービジュアルを発表し、音楽業界のみならずファッション業界でも大反響を呼ぶ。2011年4月『Criez』をリリース。フランス語×英語×日本語で展開される新世代ハイブリッドロックの誕生。
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監督も脚本も演者も全部やれるっていう意味で、バンドはいいなって思ったんです。
―バンドを組んだのが2005年で、Rayくんがきっかけだったみたいだけど、その頃にはもう役者もやってたわけだよね? でも、どうしても音楽をやりたかったの?
Ray:一番最初のキッカケは学園祭でチャリティライブをやろうって話だったんです。ちょうど音楽を聴き始めて、バンドかっこいいって思っていた頃だったんで、2人を誘ってバンドを始めたんですよ。
―それは2005年よりも以前にってことだよね?
Ray:以前です。ちょうどその後すぐに事務所に入ったんですけど、役者の表現活動が面白くて毎日がただ夢中で。それで、「あ、俺音楽やりたいんだった」って気づいたのが2005年です(笑)。それですぐ2人に連絡して。
―(笑)。でも、役者としても順調にキャリアを積んでいたなかで、それでも音楽に戻ってきたのは何故?
Ray
Ray:役者って、もらった役に合わせて、自分とは別人を演じるじゃないですか? もちろん、役に自分のキャラクターだったり、自分がやる意味をつけたりするんですけど、100%自分ではないんですよね。それに、映画は監督のものだったりするけど、バンドは監督も脚本も演者も全部自分でやれるのがいいなって思ったんです。
―連絡を受けた2人はどうしたの?
Gus:俺は1週間待ってくれって。Rayはもう芸能の世界に入ってる人だったんで、自分が一緒にどういう風にやっていくか想像つかないじゃないですか? なのでよくいろいろ考えた上で、自分の中で決心しました。俺も音楽好きだし。
―KenTくんは?
KenT:そのときはやりたいことも決まってなかったんで、「いいよ」って速攻で言っちゃいましたね。
―KenTくんもモデルとして活躍しているけど、音楽活動とモデルの活動に関しては、どう気持ちを切り替えてるの?
KenT:マイペースなんで、あんまり気にしてないんですよ。言われたこと、できることをやってるって感じですね。
―Gusくんも音楽以外に何かやってるの?
Gus
Gus:僕はいまのところ音楽だけですね。
―じゃあ逆に2人のことをどう見てる?
Gus:めちゃめちゃ器用だなとしか思えないです。俺は多分できないっすね。学業も高校で飽きたっていうか、「もういいかな」って(笑)。でも、音楽はずっと好きだったんです。親のお陰もあって、小さい頃からいろんなライブに連れてってもらったりとか、わりと音楽が身近にあったっていうのも大きいですね。
―漠然と音楽の方向に進めたらなっていうのはあった?
Gus:ありましたね。お金にできるできないは別として、趣味でも絶対やってたかなって思います。
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