関電、節電理由示す 嘉田知事、産業界への配慮要請
滋賀県の嘉田由紀子知事は14日、関西電力幹部から今夏の節電要請について説明を受けた。関電が節電要請の理由や詳しい内容を県に示したのは初めて。嘉田知事は、関電の情報提供が不十分だったとして「反省」を促すとともに産業界への配慮を求めた。
関電の彌園豊一・お客さま本部副本部長と和田野善明・滋賀支店長らが大津市の県庁を訪れ、電力の需要と供給見通しに基づき「15%節電」の根拠などを説明した。
協議は非公開。県によると、嘉田知事は、関電が節電要請にあたって関係府県と事前調整をしなかったことを疑問視し「突然の節電要請となったことについて経過を踏まえて反省を」と指摘した。その上で、連携の強化や情報公開の徹底を申し入れた。
要請の内容をめぐっては「(工場や家庭、オフィスなど)すべてを対象として節電要請をされたことは意外」とし、経済活動に支障を与えないよう十分な配慮を求めた。関電側は、個別調整などで柔軟に対応する方針を示したという。
【 2011年06月14日 23時22分 】
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