福島第1原発事故を受け、ルポライターの鎌田慧さんらが15日、東京都内で記者会見し、9月19日に東京・明治公園で5万人規模の「原発にさようなら集会」を開催し、1000万人を目標にした脱原発の署名活動も始めると発表した。
呼び掛け人は作家の大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さん、ミュージシャンの坂本龍一さんら。原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などでつくる実行委員会が支援する。
原発の新規建設計画の中止や浜岡など既存原発の計画的廃止、プルトニウムを利用する高速増殖原型炉「もんじゅ」や使用済み核燃料再処理工場の廃止を求める。
会見では作家の澤地久枝さんが「私たちは知る権利があるのに知らない中に放置され、国会は政治ごっこ。被爆の歴史を背負っているのに、世界に対して恥ずかしい。原発を止めたい」と訴えた。
経済評論家の内橋克人さんも「(原子力政策は)合意なき国策であり、市民の漠然とした不安を考慮しない。人々の安全や幸せにつながるかどうかが疑問。今、声を上げて行動しなければいけないと深く決意している」と話した。
毎日新聞 2011年6月15日 22時23分