2011年6月10日19時0分
阪堺電気軌道(大阪市住吉区)は、同市南部と堺市内を結ぶ大阪唯一の路面電車「阪堺線」が今年12月、開通100周年を迎えるのを記念し、現役で定期運行する日本最古の電車を昭和40年代の姿に復元した。
1928年に製造された「モ161形車」。外装は当時のままの深緑色を再現。内装はペンキをはがして木目色や真鍮(しんちゅう)の輝きを取り戻させ、床板も見えるようにした。「ちんちん電車」の愛称の由来となったひも引きの車内向けベルも復元した。
同社の担当者は「団塊の世代が青春を謳歌(おうか)した時代にタイムスリップし、当時を懐かしんでほしい」。12日の「路面電車まつり」で公開し、今後、臨時列車として運行する。(千葉正義)