2011年6月15日 19時56分 更新:6月15日 20時14分
東京電力は15日、福島第1原発1号機近くで原子炉建屋カバーの設置準備作業をしていた協力企業の50代男性作業員が、作業中に全面マスクを外して喫煙していたと発表した。
東電によると、作業員は15日午前9時からカバー設置に使う大型クレーンの組み立て作業に従事。同11時過ぎ、現場管理の社員が別のクレーンの操縦席で喫煙しているのを見つけた。福島県いわき市内で同日、内部被ばくを測る「ホールボディーカウンター」で検査したところ、被ばく線量は0.24ミリシーベルトで、大事には至らなかった。作業員は3月20日から同原発での作業に参加していた。
現在、原発構内では休憩施設などを除いて喫煙や飲食が禁止されている。東電は「内部被ばくの危険性を啓発していたが、残念な事態。再発防止を徹底したい」としている。【関雄輔】