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【静岡】藁科の一番茶、5工場でも規制値超 県が出荷自粛と回収を要請2011年6月15日
静岡市葵区の藁科地区の1工場で製造された「一番茶」の製茶から、国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたことを受け、地区内の他工場の一番茶を検査していた静岡県は14日、新たに5工場の製茶で規制値を上回る放射性セシウムが検出された、と発表した。 5工場に対して、県は出荷自粛と自主回収を求めた。これで藁科地区で規制値超えの製茶を製造した工場は、計6カ所となった。 県はこの日までに、藁科地区の生産量の約85%を占める計20工場の検査を終了。一番茶の出荷を終えた工場も多いことから、地区内にある約100工場すべてを検査する当初の方針を変更し、今後は要望のある工場のみを検査する。 20工場の検査は13、14の両日、県の担当者が厚生労働省横浜検疫所(横浜市)に製茶サンプルを持ち込んで実施した。規制値を超えた5カ所の放射性セシウムの検出量は、581〜654ベクレル。規制値内の工場は161〜499ベクレルだった。放射性ヨウ素は検出されなかった。 県茶業農産課によると、9日発表された1工場を含む規制値超の6工場の生産量は地区全体の1割未満。県は今月末にも、6工場の「二番茶」の生葉と荒茶を検査し、安全が確認されれば、出荷自粛要請を解除する。 藁科地区の検査とは別に、県は今月10日から、19産地を対象に「二番茶」の荒茶の検査を始めており、既に2産地で規制値内とする結果を発表した。15日にも4産地の検査結果を公表する予定で、残る産地については生育状況に合わせて検査を進める。 PR情報
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