宝塚雅楽

2010-11-10 23:59:59 Theme: 岩佐堅志演奏予定

 今日は宣伝です。宣伝を読みたくない人は今日のブログはすっ飛ばしてください(笑)

 私はこのブログで常々書いている事ですが、雅楽の世界は公演が少なすぎるという持論があります。先々週には奈良で雅楽翠篁会、先週は土曜が音輪会、日曜が日本雅友会と連続して公演がありました。全ての公演に宮内庁楽師(OB含む)が客演されています。毎週の週末がこうであれば良いのですが、決してこんな事はありません。これは関西の雅楽団体の多さから起こりえることですし(他地方ではあり得ないでしょう)、またたまたま時期が重なったから起った事です。通常、各雅楽団体において定期公演は年一回ですので、いくら関西に雅楽団体が多くてもその数は知れています。また関西、という土地はまあ雅楽演奏会のチケットが売れない(笑)。私はいつとは言いませんが(相手がある話なので)エライ目に逢いました。おん祭りや聖霊会など、無料で雅楽が見れる機会が多い。お金を払ってでも…と思わないのでしょうね。東京に行って一番驚いたのは、その動員力です。平日の夕方の公演でも満席になるのですからね。

 さて、今日は雅楽演奏会のチケットが売れない、なんて愚痴を書くつもりはありません。私は純粋に雅楽の公演の絶対数を増やすことを生涯のライフワークにするつもりです。気軽に安価で、しかも質の良い演奏を見れるように…と色々な策を案じてます。まずは、雅楽の演奏会をシリーズ化して固定ファンを増やすことが先決なのでは?と考えます。そして雅楽は一人では演奏出来ませんから、この考えに賛同する雅楽演奏家の協力が不可欠になります。ここに私なりのこだわりがあります。この演奏会には必ずギャラを発生させること。ボランティアでは無くお金を払って雅楽を聞くお客様がいて、お金を頂いて演奏するプロ演奏家がいる。この構図を絶対に崩さないようにしよう、と。演目は鉄板、である「越殿楽」「陪臚」なんかでは無く難しい曲を選びます。稽古しなければ絶対に演奏出来ないような曲を選曲します。それは「雅楽を演奏すれば簡単にお金になる」などと甘い考えをもつ演奏家を排斥するためです。つまりは稽古する事によって自分の技術を高め、そしてそれを演奏する機会を設け、それに対してギャラを頂く。プロなんですから、お金をもらわなければ食えない訳です。それしかやってないんだから。お金を頂く分、責任感も生まれるし先生に習いにだって行くでしょう。そうなれば、その頂いたお金はその経費で吹っ飛んでしまいます。でも良いのですよ、雅楽が上達するのならば。

 と、前置きが長くなりました。12月4日(土)、19時より宝塚にて演奏会を開催します。宝塚では1月・9月と演奏会をしたので今年三回目の演奏会となります。企画モノ、の演奏会で自由に曲をやらせてもらっています。これも素晴らしい鳳笙吹き、篳篥吹きに恵まれているからだと思います。前回は「蘇合香序一帖」を演奏しました。今回は「散手破陣楽序・破」や朗詠「紅葉」をやります。朗詠は平調宮、歌いますよ(笑)。入場料2,000円で1ドリンク付き。落ち着いた雰囲気の喫茶店でゆったりと雅楽など如何でしょうか?お問い合わせ・チケット予約はこちらへ。→ gagaku_iwasa@yahoo.co.jp

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