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2011年6月14日(火) 19:30 |
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日本最古の操り人形が見つかる
猫の形をした国内最古の操り人形が、岡山大学の鹿田キャンパスで行われた発掘調査で見つかりました。 11世紀のものとみられています。
見つかったのは、岡山大学・鹿田キャンパスの敷地内にある鹿田遺跡。 岡山大学では、敷地内に建物を建てる場合、地下に遺跡がないか、発掘調査を行っています。 そして、地下に埋まっていた井戸の中、地下4メートルの位置で、土器などとともに眠っていたこの人形を発見しました。 「土器などと一緒に埋まってそういった点で非常に貴重な例になると思います」調査をおこなったのは、岡山大学埋蔵文化財調査研究センターです。 1998年、鹿田遺跡では当時、動物の形をした操り人形として日本最古とされた、14世紀のものと見られるサルの形をした操り人形も発掘されています。 今回発見された猫の形をした操り人形は、11世紀中頃、平安時代後半のものです。 11世紀の土器などと一緒に発見されたことから、時代が特定できたと言います。 今後、X線を使ってどのように作られたのかなどについて、研究が進められます。 「くぐつ」と呼ばれる芸能を行う集団が、お祭りの際などに、操り人形などを用いて、芸を披露していたと考えられています。 猫の形をした操り人形は、平安時代、この地域に住んでいた人々の暮らしぶりや、文化を知る上で貴重な資料です。 当時、猫は貴族などがねずみから米を守るためにペットとしてかっていたということで、特別な存在だったとそうです。
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