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【プロ野球】

岩田 報われた 阪神 関本サヨナラ打

2011年6月15日 紙面から

阪神−日本ハム 9回裏2死二塁、サヨナラ打を放った関本(左)とハイタッチする岩田(岡本沙樹撮影)=甲子園球場で

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◆阪神1−0日本ハム

 延長戦に備えベンチ前で肩をあたためていた岩田が、目を見開いた。打球がショートの頭を越えると、自然と両手でガッツポーズ。「よっしゃー」と叫び、殊勲打を放った関本のいる二塁ベース付近へと駆け出した。そして歓喜の輪に飛び込んだ。

 劇的サヨナラ勝利は、岩田にとって2009年9月9日の中日戦以来643日ぶり、自身3度目の完封勝利でもあった。「関本さんに感謝です。ましてサヨナラ。チームにいい流れを拾っていけるんじゃないかな」。決して自身の快投に酔いしれることなく、ヒーローはただただチームを勢いづける白星を喜んだ。

 ただ、この勝利は岩田の熱投なくして語れない。ブルペン入りを約10分早め、失点することの多い立ち上がりに細心の注意を払った。それでも序盤は高めに浮く場面も見られたが、「もっと低く、もっと低く」と念じ、さらにはイニング頭の5球の投球練習でも低めに神経を注いだ。

 「早めにストライクをとって追い込む攻撃的なピッチングだった」。真弓監督もうなった快投で、凡打の山を築き、今季初の2桁、11奪三振も記録。この試合最大のピンチとなった2回1死一、三塁の場面では、見事なグラブトスでスクイズを防ぎもした。

 「勝つまで投げるつもりだった。点を取るまで耐えるつもりでいた」。闘志は最後まで消えることなかった。登板間隔が空くため出場選手登録抹消された間に走り込んだ効果も出た。連勝で今季3勝目。昨年左肘の手術を受け、1シーズンを棒に振った左腕が、完全に輝きを取り戻した。 (島田明)

 

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