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一翔、8・10聖地後楽園ホールでV1戦

 井岡弘樹会長(右)と並んで会見する井岡一翔=井岡ボクシングジム(撮影・片岡寛尚)
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 井岡弘樹会長(右)と並んで会見する井岡一翔=井岡ボクシングジム(撮影・片岡寛尚)

 2月に国内最短のプロ7戦目で世界王座に就いたボクシングのWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(22)=井岡=の初防衛戦が決まり、13日に大阪市内の所属ジムで発表された。同級1位のフアン・エルナンデス(メキシコ)との指名試合は8月10日に東京・後楽園ホールで開催されることになった。エルナンデスは19戦18勝(13KO)1敗の強豪。井岡はプロ8戦目(7戦7勝=5KO)だが、初めて関西を離れての試合となる。

  ◇  ◇

 紆余(うよ)曲折あったが、ようやく一翔の初防衛戦が決まった。2月に世界王者になった時から、次は「指名試合」と決まっていたが、1位・エルナンデス側との交渉はもつれた。3月末の入札ではエルナンデス側が興行権を落札し、一度はメキシコ開催が濃厚となったが、プロモーターでもある父・一法氏がメキシコに行って興行権を買い戻し、日本開催にこぎつけた。「東日本大震災のこともあり、何とか日本で開催したかった」と、一法氏も感慨を込めて話した。

 デビュー戦でいきなりメーンを張り、大阪府立体育会館第1競技場を満員にした。関西では常に1万人近い観客を集める初防衛戦の舞台は、満員でも約2千人の後楽園ホール。ただ、ボクサーにとって聖地のリングだけは特別だ。「雰囲気とか全然違うし、やりがいのある場所」と、一翔も大歓迎だ。

 アマチュアだった東農大時代(2年で中退)、後楽園ホールではリーグ戦などで「10戦して10勝」と負けなし。「プロとアマでは応援の感じとか違うけど、多少慣れてると思うので、変な抵抗はない」と自信を持っている。

 今回は大阪で練習した後、東京に移動して最終調整という新たな試練が加わるが「今後やらなきゃいけないことだし、やるしかない。弘樹会長が経験済みなので指導してもらえる」と、まったく不安はない。

 相手のエルナンデスはランク1位の指名挑戦者で現在11連勝中。「ビデオを見たが結構“独特”な動き。だから試合が楽しみ。相手が強敵なので余計にモチベーションも高い。世界タイトルマッチらしい、レベルの高い試合をします」。一翔が満を持して聖地・後楽園ホールに乗り込む。

(2011年6月14日)

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