阪神・新井貴浩内野手(34)が13日、15日に先発が予想される日本ハム・ダルビッシュ攻略の意気込みを明かした。現在44回連続無失点、3試合連続完封など、歴代記録を塗り替える右腕を何とか攻略したい。前回対戦では3打数無安打と封じ込められたが、通算では12打数6安打1本塁打2打点と相性はいい。雪辱を期す舞台。新井が最強右腕打倒のキーマンになる。
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絶対に打つ!と強気で意気込めるほど、簡単な相手じゃない。難敵というより、もはや神の域。それでも、阪神の主砲として、新井が雪辱を期すべき舞台が訪れる。
「チームとして、何とか、ダルビッシュをとらえたい。前回やられてるんで、打ちたいね」
今のダルビッシュを止めるのは至難の業だ。前回1日の対戦(札幌ドーム)で4安打完封を許し、新井は2三振を含む3打数無安打とまるで歯が立たなかった。3打席目は極端にバットを短く持ち、なりふり構わず打席に立ったが、結果は一直。「あ、当たったという感じ」と苦笑いで振り返るほど、その球筋を別次元に感じた。
マートンは「メジャーを含め、僕のキャリアで最も素晴らしい右腕」と絶賛。新井は「あれだけ真っすぐが速いと感じた投手はいない。挙げるとすれば、カープのときに対戦した球児くらい」と評した。全開の藤川球児が初回から九回まで腕を振り続ける投手像が、ダルビッシュ。対戦する打者は、たまったものじゃない。
新井は昨季、ダルビッシュに対し3打数3安打1打点と完勝している。今季も好印象で臨んだが「去年とはまったく違う。(直球が)速いと思って準備したけど、まだ速く感じた。球速が去年と5キロ近く違うんじゃないかな」と面食らった。ダルビッシュは8日の中日戦でパ・リーグタイ記録となる3戦連続完封勝利を飾り、44回まで伸ばした連続無失点とともに、次回15日先発予定の阪神戦(甲子園)で記録更新を狙ってくる。
「追い込まれると苦しくなる」。初打席から前回のようにバットを短く持つことは「ない」と新井は言う。阪神移籍初年度の08年は、グリップを余し中堅から右方向を意識する打撃スタイルで結果を残した。状況によっては同年の経験を生かす手もある。あらゆる手段を選択肢に入れ、ダルビッシュ打破をもくろむ。
前回3タコも、通算では12打数6安打1本塁打2打点。ダルとの相性が抜群にいい。この日発表された球宴の中間発表で先発投手部門で1位の支持を得たダルビッシュに対し、新井は三塁手部門で3位。成績が直結した形だが、新井は最近2カード4試合で16打数6安打(・375)と上昇カーブを描く。4番が最強右腕を止めるキーマンになる。
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