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　自分の仕事に集中し、返り討つ‐。日本ハムのダルビッシュ有投手（２４）が１３日、先発が予想される１５日の阪神戦を心待ちにした。現在パ・リーグ歴代２位の４４イニング連続無失点で迎える４年ぶり甲子園のマウンドについて「楽しんで投げさせてもらいます」と不敵な笑みを見せた。

　“逆境”になればなるほど燃える男らしかった。前回１日の阪神戦では４安打完封だったが、当時より阪神打線の状態は上昇。しかも１２球団で最も相手球団には厳しい環境となる甲子園だ。連続イニング無失点の記録も、並の投手なら少なからず重圧になるだろう。そんな状況を楽しむというのだ。

　甲子園での阪神戦は過去２試合登板で１勝０敗。だが、０７年６月２３日の試合では初回に金本に３ランを浴びるなど９回４失点で、勝てなかった。今回は、それ以来４年ぶりとなるが「（しばらく）投げてないんでマウンド（の感触）とか覚えていない」と、全く気にする様子はなかった。

　新井を筆頭に阪神打線も連続イニング無失点記録を止めようと鼻息が荒い。ダルビッシュも「いい打者がそろっている。調子も上がっているみたい」と警戒はしている。だが、最後は自分に言い聞かせるように「僕は僕の仕事をするだけなんで」と話した。力さえ発揮できれば抑えられる。記録も相手も球場も気にせず、目の前の打者を１人ずつ打ち取る。