双葉町主婦の会福島原発災害復興プロジェクト
絆と自立の矛盾をどう克服するか
3月11日以来、双葉町の皆さんの緊急避難生活は3カ月が過ぎようとしています。 プロジェクトミーティングでは、双葉町への帰還見通しがたたない現在、家族が一日も早く一緒に生活できる住まいを確保して、仕事も見つけ、子供たちも落ち着いて勉強できるようにしてあげなければという自立をめざす声が大きくなっています。 しかし、自立を目指す一方で、双葉町とのつながりやこれまで一緒に暮らしてきた地域の人々とのふれあいを失ってしまうのではないかと、町民の皆さんには大きな不安があります。ある程度のまとまって一緒に暮らせる土地や住宅を探してほしいという声を無視するわけにはいきません。
だが、受け入れる側の「地域になじんで同化してしてくれないと困る」という心情ももっともです。双葉町主婦の会として、緊急避難生活を脱して本格的な自立の生活を模索する中で、何としても解決しなければならない課題であると肝に銘じています。(事務局) |