被災いちご農家 北海道に移住 |
(6/4 5:33)
|
津波で大きな被害を受けた宮城県亘理町のいちご農家が北海道に移住し、新天地でいちごの栽培に取り組むことになりました。
宮城県亘理町では、およそ260の農家が特産のいちごを栽培していましたが、このうち、9割ほどが津波で農業用ハウスを流されるなど、大きな被害を受けました。これを受けて、30年前から姉妹都市として亘理町と交流を続けてきた北海道伊達市が、いちご農家の受け入れを提案したところ、数人が移住を希望しました。このうち、吉田地区の佐藤長市さん(52)は、家族を残して単身で伊達市に移住することを決めました。伊達市では、農業用ハウスなどの設備の費用を負担したうえで、栽培が軌道に乗るまで1万3000円の日当を支払い、2年間は住宅の家賃も市が負担するという条件を提示しています。佐藤さんは「いちご畑はすべて流されて、当分栽培はできず、家族が生活できません。伊達市ではLEDを使った電照栽培など新たな方法に挑戦できることが魅力だと思い、決意しました」と話していました。また、亘理町の齋藤邦男町長は「1人でも多くの農家が何らかの形でいちごの栽培を続けられるよう支援していきたい」と話しています。 |
戻る |