「施工計画にミスがあった」として、施工業者の間組（東京）に対し、同社が全額負担する形で補修工事を行うことが妥当と結論付けた。完成は今月末を予定していたが、大幅に遅れることになりそうだ。

　同会議には、委員長の中沢隆雄宮崎大学教授ら委員７人が出席。設計を請け負った建設技術研究所（東京）が間組に渡した設計図の参考資料に間違った個所があったにもかかわらず、間組が十分にチェックしないまま施工した、と判断した。また、同事務所と間組の契約は、総工費１０億１千万円と決まっているため、追加工事は全額同社が負担する、とした。同社は追加工事を受け入れる方針。

　建設技術研究所に対しては、国交省が昨年７月、１カ月の指名停止処分としている。

【写真】工事が中断したままの東九州自動車道北郷−日南区間の広渡川２号橋