選挙取材のプロ、上杉隆が見たAKB48総選挙「アメリカ大統領選の党大会に似ている」

　6月9日に行なわれた「第3回AKB48総選挙」。1位から40位までの総投票数だけでも100万票を超える大規模なものとなったが、ジャーナリストとして12年間、日本や世界の選挙取材をしてきた上杉隆氏が、非常に興味深い分析をしている。

「（選挙の舞台となった）武道館で公的な選挙をやることはないけれども、アメリカでは大勢の人々を1ヵ所に集めてやる選挙がある。大統領選候補者を選ぶ党大会です。AKB48総選挙でも開票前に各チームが歌を披露するように、大統領候補者選も有名歌手が歌って盛り上げ、候補を選ぶ。その雰囲気は似ています。もしかしたら、アメリカの党大会を取り入れたんじゃないかなあ」（上杉氏）

　実際に現地で取材した上杉氏、前田敦子と大島優子の一騎打ちを見届けると、よりこの思いを強めたようだ。

「負けたとしても、敵同士になるわけじゃない。勝っても負けても爽やかな選挙。後味がいい選挙です。大統領候補選で勝った人を応援するところも、アメリカの党大会にすごく似てる」

　ここまで投票者を熱狂させるにもかかわらず、開票後も爽やかな点は、数々の選挙を見てきた上杉氏の目にも「非常にエキサイティングな選挙」と映ったようだ。そして、AKB48のメンバーへアドバイスも。

「選挙で一番大事なのは、選挙中よりも選挙が終わった後なんです。応援してくれた人へのあいさつ回りというのが、非常に重要。そこを忘れないでほしいですね」

（取材／村上隆保、写真／井上賀津也）

【関連記事】
【AKB48 22ndシングル選抜総選挙】結果発表
【AKB48 22ndシングル選抜総選挙】11誌の担当者が予想する1位、そして注目メンバーは？
SKE48松井珠理奈　母が明かす「芸能界一、礼儀正しいアイドル」の原点
AKB48伝説のチーム復活！　リバイバルコンサートスタート
AKB48・渡辺麻友「総選挙会場に行くのが怖いんです」

ソーシャルブックマークへ投稿