東京電力のPR施設「電力館」(東京都渋谷区)が、東日本大震災の影響を受けて閉館していたことが、分かった。施設跡の利用は未定。
同館は昨年4月から改装を始め、3月20日に全面リニューアルオープンの予定だった。しかし、震災による福島第1原発の事故によりPR事業見直しを余儀なくされる中で再開のめどが立たず、5月31日に閉館した。東電は「今後は、建物の売却も視野に入れて検討したい」としている。
同館は地上8階建てで、84年開館。発電の仕組みなど、電力をテーマにした展示やイベントを通じて事業紹介していた。【松谷譲二】
毎日新聞 2011年6月14日 11時51分