| 雨の中、完成した仮設住宅にさっそく荷物を運び込む人たち=29日、栄村横倉 | 
 県北部地震で被災した下水内郡栄村横倉の農村広場に仮設住宅7棟35戸が完成し、29日に入居が始まった。34世帯が近くの栄小学校で入居の誓約書を村に提出。雨が降り続く中、早速家具や衣類を運び入れる人もいた。
 同村青倉の自宅が半壊した島田きみ子さん(71)は、夫(78)と2人で須坂市の長男宅に身を寄せていたが、鍵を受け取って「ようやく村に戻って来られた」。安心した様子で「やっぱり、顔見知りがたくさんいる場所が落ち着く」と話していた。
 35戸のうち、単身者向けの1DK(約20平方メートル)が7戸、家族向けの2DK(約30平方メートル)と3K(約40平方メートル)がそれぞれ19戸と9戸。各戸に日本赤十字社が寄贈した冷蔵庫や洗濯機が備え付けられた。
 仮設住宅は今月14日に5戸が完成したほか、来月末までに農村広場にさらに15戸を建設予定で計55戸となる。村によると、入居希望者は既に入居した人を含め54世帯126人で、全員入れる見通しだ。